向田邦子原作×カイ(EXO)が日本のドラマ初主演の「連続ドラマW 春が来た」がクランクアップし、コメントが到着した。

日本を含むアジアで絶大な人気を誇るアジアトップグループ「EXO」。本作で日本のドラマに初主演となるカイ(EXO)が演じるのは、家族の前に現われる温かな心を持った韓国人のカメラマン、イ・ジウォン役。ジウォンと交流を深めていくヒロイン・岸川直子役を倉科カナ、父・周次役を佐野史郎、母・須江役を高畑淳子が演じ、さらに生意気な女子高生の妹役には古畑星夏が抜擢された。脚本家・向田邦子の傑作短編を原作に河合勇人監督がメガホンを取り、“家族の再生”という普遍的なテーマを描いた短編を現代リメイクし、オリジナルストーリーを加筆・再構成し、大胆に現代のヒューマンドラマとしてよみがえらせた。

今回、本作がクランクアップを迎え、イ・ジウォン役を演じるカイ(EXO)と河合勇人監督からコメントが到着した。初の日本でのドラマ出演で主演、日本語での演技や初対面の日本の共演者、スタッフとの撮影、初の長期間に及ぶ日本滞在、さらには同期間に海外でEXOとしての公演も行なうなど、カイにとっては負担の多い撮影期間だったはず。それにも関わらず、現場では辛そうな素振りは一切見せず、いつも笑顔で周囲を和やかな雰囲気にさせていた彼は、寸暇を惜しんで勉強をしていた甲斐もあって、日本語のレベルも日を追うごとにめきめきとアップ。撮影中盤からは共演者や日本人スタッフとも日本語で会話するなど、“主演”として積極的にコミュニケーションを取り、その素直で礼儀正しい人柄が作る空気感もあり、自然と現場の士気を高めていった。

そんな中でクランクアップは、韓国の最南端にあるリゾート地・済州島で迎えた。「OKです。これでカイさんの撮影は以上となります」とスタッフから声がかかると、カイは満面の笑みを浮かべ、深々と何度も頭を下げていた。そして、河合勇人監督から白い花で作られた花束を受け取ると、感無量と言った表情で日本語を使い「本当に寂しい。寂しいです」と、名残惜しい気持ちを表し、毎日が楽しく、幸せで「また明日もここに来たい」と感謝の言葉を伝えた。最後は共演者、スタッフと全員で記念撮影。現場でも大人気だったカイは、次々とスタッフから声をかけられながら、自分からも一人ひとりのスタッフを回って「ありがとうございました」とお礼を言い、笑顔で現場を後にした。

カイ(EXO)(イ・ジウォン役)コメント

撮影が終わりました。今はとても寂しくて、様々な出来事が頭の中を駆け巡っています。日本と(韓国の)済州島の 2 カ所で撮影をさせていただきましたが、とても楽しかったですし、本当に充実した時を過ごすことができました。共演者の方々、そして全てのスタッフの皆さん、今までのロケ地、風景、全てが僕の思い出として残りそうです。日本で初のドラマでありながら主演を演じさせていただき、自分には特別な時間でしたし、全力で臨んだ自分の真っ直ぐな気持ちを、ドラマを通して皆さんに伝えたいです。ドラマヘの期待とジウォン(役名)とカイ、WOWOWへたくさんの応援をよろしくお願いします。ありがとうございます。

河合勇人監督コメント

はじめはタカをくくっていた
韓国のトップアーティスト、EXOのカイさんとはどれほどのものか
お手並み拝見よろしく
高みの見物を決め込んでいた
撮影が終わったいま
こころにぽっかり穴が空いてしまった
激しいカイくんロスに悩まされている
結論から申しあげるとカイくんは怪物であった
世界のスーパースターとはこれ程のものかと打ちのめされた
とりわけ本質への真っ直ぐなアプローチから役を自分のものにしていく役作りには舌を巻いた
カイさんとジウォンの役柄について話した時ジウォンは冬の岸川家に春をもたらす存在なんだという話をした
カイさんは春そのものになり
岸川家だけでなくわれわれスタッフにも春をもたらしてくれました
視聴者のみなさんにも必ずや春をもたらしてくれるでしょう
ただし、春が去った後のカイくんロスは半端ないのでご注意ください

カイ(EXO)

「連続ドラマW 春が来た」
監督:河合勇人
原作:向田邦子「春が来た」(『隣りの女』所収、文春文庫刊)
出演:カイ(EXO)、倉科カナ、古畑星夏、健太郎、高田聖子/高畑淳子、佐野史郎