第70回カンヌ国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞受賞の『Visages Villages(原題)』が2018年に日本で公開されることが決定した。

「ヌーヴェル・バーグの祖母」とも呼ばれる女性映画監督の先駆であり、2015年にカンヌ国際映画祭で史上6人目となるパルム・ドール名誉賞を受賞したアニエス・ヴァルダ。そして、一般の人が自分のポートレートをプロジェクトのホームページに送り、大きなポスターになって返送されてきた写真を好きな場所に貼るという参加型アートプロジェクト「Inside Out(インサイド・アウト)」で知られるフランス人アーティストJR(ジェイアール)。本作は、そんなふたりがフランスの田舎を旅しながら、村々に住む人々と接し作品を一緒に作り残していくロード・ムービースタイルのドキュメンタリー。

本作は、5月17日からフランス・カンヌで開催され、5月28日に閉幕を迎える第70回カンヌ国際映画祭において、アウト・オブ・コンペティション出品作ながら、並みいるコンペ出品作を押しのけ「今年のカンヌで最高の1本」との評が出るほど絶賛された。また、正式出品されたドキュメンタリー20本のなかからサンドリーヌ・ボネール審査員長らによって選ばれる最優秀ドキュメンタリー賞、ルイユ・ドール(金の眼賞)を受賞した。

ルイユ・ドールは、カンヌ国際映画祭に2015年から新設された独立賞で、3回目となる今年はサンドリーヌ・ボネールが審査委員長、ルーシー・ウォーカーなど4人が審査員を務めた。コンペティション、ある視点部門、カンヌ・クラシックス、監督週間、批評家週間、特別上映、アウト・オブ・コンペティションに出品されている20本の長編・短編のドキュメンタリーから、本作『Visages Villages(原題)』が最高賞のルイユ・ドールに、Emmanuel Gras監督の『Makala』が特別賞に選ばれた。

海外版ポスタービジュアル

映画『Visages Villages(原題)』は2018年に公開!
監督:アニエス・ヴァルダ&JR
出演:アニエス・ヴァルダ、JR
配給:アップリンク