9月17日[現地時間]に閉幕した第42回トロント国際映画祭において、アニエス・ヴァルダ&JR共同監督『Faces Places(英題)』が最高賞にあたるピープルズ・チョイス・アワード(観客賞)のドキュメンタリー部門を受賞した。

「ヌーヴェル・バーグの祖母」とも呼ばれる女性映画監督の先駆であり、2015年にはカンヌ国際映画祭で史上6人目となるパルム・ドール名誉賞を受賞したアニエス・ヴァルダ。そして、一般の人が自分のポートレートをプロジェクトのホームページに送り、大きなポスターになって返送されてきた写真を好きな場所に貼る、という参加型アートプロジェクト「Inside Out(インサイド・アウト)」で知られるフランス人アーティストJR(ジェイアール)。

本作『Faces Places(英題)』は、そんなふたりがフランスの田舎を旅しながら、村々に住む市井の人々と接し作品を一緒に作り残していくロード・ムービースタイルのドキュメンタリー作品。今年5月に開催された第70回カンヌ国際映画祭では最優秀ドキュメンタリー賞 (ルイユ・ドール L’Oeil d’Or/金の眼賞) を受賞した。

トロント国際映画祭のピープルズ・チョイス・アワード(観客賞)は、非コンペティションであったトロント国際映画祭(現在はプラットフォーム部門のみコンペティションを行っている)の最高賞とみなされている。観客賞には、ドキュメンタリー部門、ミッドナイト・マッドネス部門、それ以外の長編作品に対する観客賞の3種がある。

本作は、アップリンク配給により、2018年に全国で順次公開されることが決定している。

海外版ポスタービジュアル

映画『Faces Places(英題)』は2018年にシネスイッチ銀座ほか全国で順次公開!
監督:アニエス・ヴァルダ&JR
出演:アニエス・ヴァルダ、JR
配給:アップリンク