安藤玉恵、中村映里子、貫地谷しほり、ディーン・フジオカ、柊子、萬田久子、松本若菜、西谷真一監督

『結婚』の完成披露試写会が6月8日(木)に角川シネマ新宿で行われ、ディーン・フジオカ、柊子、中村映里子、松本若菜、安藤玉恵、萬田久子、貫地谷しほり、西谷真一監督が登壇した。

女性を騙し、夢を破り、それでも愛される〈結婚詐欺師〉役に体当たりで挑戦し、本作で俳優としての新境地を開いたディーン・フジオカが役作りや撮影時のエピソードを披露したほか、映画にちなんで自身の「結婚観」についても語った。

ディーンらキャストが客席の間を通り登壇すると、会場を埋め尽くした観客からは大歓声が沸き起こり、そのあまりの大きさにキャストも笑みをこぼした。萬田が「こんなにさわやかな詐欺師がいたのかという、ディーンの魅力満載」と挨拶すると、劇中でディーンの妻を演じた貫地谷しほりは「ディーンさんとアイドルグループを組んでいるようで気持ちいです」と笑顔を見せた。劇中では、主人公でありながら“結婚詐欺師”という役どころのディーンは「結婚詐欺は犯罪です!」と宣言した後に「そういう生き方を選ばざるを得なかったという過去が(ディーン演じる)古海にはあって、共感できる部分があったり、放っておけない魅力的なキャラクターになったらいいなと思いました」と役作りについて語った。

最初の撮影がディーン演じる古海と“体を近づけないといけない”社交ダンスのシーンだったという柊子は「初対面なのに本当に優しくて、全部ゆだねちゃいました」と明かすと、ディーンは「リードする側とされる側で役割があって、僕はリードする側なので信頼していただいた」と語った。ディーン演じる古海の詐欺のターゲットとなる工藤麻美役を演じた中村映里子は「いつもかっこいい。仮面をはずしてやろうと思ったこともある」と明かすと、同じくターゲットとなる吉岡真奈役の松本若菜は「ディーンさんは本当にディーンさんのまま。歯に青のりがついてることも全くなく、常に完璧で紳士」とあまりの完璧さに「これは惚れてまうやろって感じでした」と明かした。

さらに撮影時を振り返り、1月の寒い時期での撮影で「ストーブの取り合いになった」と明かすディーン。萬田はふと思い出したように「ディーンの弱点見つけた。耳が寒いでしょ」とにやりとすると、ディーンは「そうです、耳が痛くて・・・。基本寒いのはダメなんですよ」とこの日初めてディーンが弱いところを見せると、観客からは大きな声援が飛んだ。続けて、ディーンの“結婚観”について「誓いですよね。誓い合った人たちがよりよい未来を作っていく。ネクストレベルを目指して努力していこうという感じですかね」と語ると、観客からは拍手が起きた。

イベントの終盤では、ディーンが手掛けた本作の主題歌「Permanent Vacation」についての話題となり「『結婚』という映画の一部になるように、かつ楽曲として独立するようなものにした。きっかけになったドラマが『あさが来た』なので、その歌詞からスタートする。古海だけじゃなくて、みんな明日どうなるか分からないまま生きてるじゃないですか。彼の心理状態や、胸の中で何が起こっているかを描写したかった。自分のことが分からない具合を歌に込めたらこういう曲になりました」と明かした。

最後にディーンは「この作品は、最後まで観てエンドロールが終わって曲が終わって、作品が終わったときに、みなさんが“結婚”とは何かを考えるきっかけになったらいいなと思います」とメッセージを送った。

直木賞作家・井上荒野が「結婚詐欺」を題材に、騙す男と騙される女たちの孤独と欲望を描いた長編小説を実写映画化した本作。主役の古海健児を演じるのは、ディーン・フジオカ。あらゆる女性を大人の色気で翻弄する魅惑の結婚詐欺師を演じる。古海健児の相棒役には、NHK連続テレビ小説「まれ」での熱演が話題となった新鋭女優・柊子が抜擢された。

ディーン・フジオカ

貫地谷しほり、ディーン・フジオカ

貫地谷しほり

萬田久子


映画『結婚』は2017年6月24日(土)より公開!
監督:西谷真一
原作:井上荒野「結婚」(角川文庫刊)
出演:ディーン・フジオカ、柊子、中村映里子、松本若菜、安藤玉恵、古舘寛治、萬田久子、貫地谷しほり
配給:KADOKAWA
©2017「結婚」製作委員会