ベルリン国際映画祭での様子

最先端の3D技術で生まれ変わった『ターミネーター2 3D』の日本公開が控えるジェームズ・キャメロン監督だが、本年度のベルリン国際映画祭で“新作”への関与について言及している。

今回『ターミネーター2』を3D化するにあたって、ベルリン映画祭において観客から投げかけられた「今回、この作品を選んだきっかけは?」という質問に「現代は監視社会でドローンの問題もあるし、人工知能に対する恐怖も高まっていると思う。今の時代にも合う内容だ」と答えたジェームズ・キャメロン監督。「3D化についてはシュワルツェネッガーにも相談しましたか?」という質問には「3Dになった映像を観て喜んでいたよ。初めて観る作品のように感じたようだ。彼も私もこの作品をずっと観ていなくて数年ぶりに観たから新鮮だった」と答えた。

また「2019年に『ターミネーター』第1作から35年目となりますが、また新作を監督するご予定は?」という質問に「今後『アバター』の新作が4本続くんだ。脚本が完成し今は撮影の準備段階なので、今は無理だね」と否定したものの「だが新『ターミネーター』の企画に関わることは可能だと思う」と興味深い発言が飛び出した。続けて「『アバター』4本の後に、2029年に監督するのは?」という質問に「そうだね。ちょうどいい年だ。杖をついて酸素ボンベを吸いながらアクション!と叫ぶよ」と答え、会場を沸かせた。12年後に74歳になるキャメロン監督の新作の「ターミネーター」は果たして実現するのか。

2029年はスカイネットの脅威と成り得た人類抵抗軍を指揮するジョン・コナーの存在を事前に抹消するべく、T-800を1984年に送った年。2029年には実際にターミネーターは存在するのか、そして2029年になった時、キャメロン監督は新しい「ターミネーター」を作り上げるか―。

『タイタニック』『アバタ―』で数々の記録を塗り替えたジェームズ・キャメロン監督の代表作であり、アーノルド・シュワルツェネッガーの人気を不動なものにした『ターミネーター2』。このプロジェクトは、ジェームズ・キャメロンが設立した映画製作会社ライトストーム(LEI)、DMGエンターテインメント、スタジオカナルによって開始。『タイタニィック』の3D化も担当したライトストームのチームが、高度な技術によって現在の3D作品と劣らない高画質を実現した。さらに、このチームは今後公開される『アバタ―』の続編にも携わっている。また、本作はアメリカや他国に先駆けて、全世界最速公開となる。

映画『ターミネーター2 3D』は2017年8月11日(金・祝)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国で公開!
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、エドワード・ファーロング、ロバート・パトリック
配給:キネフィルムズ