最新ビジュアル

永井豪原作アニメーション作品を映画化した『劇場版マジンガーZ(仮題)』の最新特報映像と最新ビジュアルが解禁された。

1970年代一世を風靡した巨大ロボットアニメが45年ぶりに復活する。70年代にテレビ放送され、最高視聴率30%を超える大ヒットを記録したアニメ「マジンガーZ」。合体・乗り込み型ロボットアニメの元祖として多くの男の子に夢と希望を与えた。その後もヨーロッパ、中南米など世界中で放送され、各国のSFロボットアクションに影響を与え、いまだに熱狂的なファンがいるという日本のアニメ文化を代表する作品。

今回、世界最大規模のアニメ映画祭として名高い「アヌシー国際アニメーション映画祭」において開催された本作の特別イベントで公開された最新映像が解禁された。6月14日[現地時間]に行われたこの特別イベントに、今年画業50周年を迎える原作者の永井豪が同映画祭に初参加。完全新作エピソードとして、TVシリーズ最終回からの続編となる世界を描くなど、ファン待望のストーリーや最新情報を紹介したほか、世界最速で最新映像となる特報映像が公開された。

この特報映像では、マジンガーZのパイロット・兜甲児らしき後ろ姿が垣間見え、【それは、神にも悪魔にもなれる―】という印象的なコピーが目に入る。そして、ホバーパイルダー(操縦席)がマジンガーZの上空へと飛び立つシーンと共に、重厚感とスケール感たっぷりにアップデートされた、隆々たる巨大ロボット・マジンガーZが立ち上がる姿が明らかになる。さらに、マジンガーZの宿敵として、当時を知るファンには見覚えのある機械獣との圧巻のバトルシーン、マジンガーZが必殺武器・光子力ビームを放つ場面も映し出され、まさに、「マジンガーZ」超復活の様子がたっぷり詰まったファン垂涎の最新映像となっている。

永井豪(原作)コメント
技術が素晴らしいです。3Dと2Dが一緒になってうまく機能するのか心配でしたが、実際みてみるとなんの違和感もなくキャラとロボが一緒になっている。そこが一番感動しました。昔のファンの人たちもすごく喜んでみてもらえると思いました。

また、特別イベントが行われた会場に、『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督がサプライズで登場。イベント前には、かねてより大の永井豪ファンを公言していたギレルモと永井が初対面を果たした。以前より永井に会うことを熱望していたもののタイミングが合わず、フランス・アヌシーの地でついに念願かなっての初対面となったギレルモ。会った瞬間から大きな抱擁で永井を大歓迎したギレルモは、感動のあまり涙ぐみながら「ずっとお会いしたかった。子供の頃にクリスマスプレゼントで(マジンガーの)おもちゃをもらって遊んでいた。本当に光栄です。感謝の気持ちで一杯です。永井さんの作品にとても影響を受けています」と嬉しそうに語った。

そして、アヌシー映画祭で初解禁となった本編の一部を編集した映像を見たギレルモは「ロボットのディテールが素晴らしい!」と絶賛しながら終始笑顔で鑑賞。「永井先生の作品は僕や僕の世代の人たちに大きな影響を与えている。僕の人生を変えたんだ。子供の頃、友達みんなとアニメを見ながら、永井先生の名前を見て、『この人は一体誰なんだ?!』と騒いでいたんだ」と子供時代を振り返り「永井先生は、マシーンアニメ界のモーツァルトだ」と大絶賛。さらに「僕の作品も大きな影響を受けている。『パフィシック・リム』の中ではエルボーパンチも登場したんだよ!」と嬉しそうに語った。

そして「映画の完成が待ちきれない。僕、日本に観にいくよ!一緒にカラオケに行って、主題歌を歌おう!」と映画の完成に大いなる期待を寄せた。対談の最後には、「マジンガーZ!」と叫びながら再び永井を大きく強く抱擁。終わりに先生のサインをほしがったギレルモは「僕は誰にもサインをねだったことはないんだ」と恥ずかしそうに告白した。

ギレルモ・デル・トロ、永井豪

映画『劇場版マジンガーZ(仮題)』
監督:志水淳児
原作:永井豪
声の出演:森久保祥太郎、茅野愛衣
配給:東映
©永井豪/ダイナミック企画・MZ製作委員会