後列)志水淳児監督、上坂すみれ、茅野愛衣、花江夏樹
前列)宮迫博之、水木一郎、永井豪、森久保祥太郎

『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』の初日舞台挨拶が1月13日(土)に丸の内TOEIで行われ、声優の森久保祥太郎、茅野愛衣、上坂すみれ、花江夏樹、宮迫博之、原作者の永井豪、志水淳児監督、オープニングテーマを担当した水木一郎が登壇した。

45年ぶりに復活し、大きなスクリーンでの上映となった本作。原作者の永井は「自分が観たかったのはこれだったというくらいに感動した。良い作品になりました」と満足している様子を見せ、兜甲児を演じる森久保の「マジンゴー」のセリフについては「しびれますね」と笑顔を見せた。その森久保は、本作のオーディションの際に「『(TVシリーズで兜甲児役を演じた)石丸(博也)さんの雰囲気をオマージュして』という監督からの指示があり、映像や音声を聞きながら臨みました」と明かした。実際に演じてみた結果は「緊張よりも“言っちゃっていいんですか?”という高揚感がありました」と語った。

本作で弓さやか役を演じる茅野は「驚きでした」と今回演じることに対して思いがあったようで「光子力ビームが出るくらいに嬉しかった。破壊したいとかじゃなくて!(笑)」と振り返った。また、あしゅら男爵を演じる宮迫は「アニソンの歌手に憧れていた」といい、水木一郎と並んでステージに立っていることで「心臓がバクバクしています」と緊張した面持ちで語った。それに対して水木は、以前TV番組で共演した際のエピソードとして「『僕の夢はアニソンを歌うこと』と真面目な目を見た時に、彼は本気だと思った」と語った。

リサ役を演じる上坂は「たまたま高校生の時に漫画を手に取ったのが出会い」と振り返り「完全新作で新キャラクターを演じさせていただくなんて、胸がいっぱいで泣きそう」と思いを明かし、自身のキャラクターについては「永井先生の作品に出てくるアンドロイドって、いつか敵になるんじゃないか、胸がパカーンって空いて変形するんじゃないか」と演じる前に想像が膨らんでいた様子を振り返った。また、兜シロー役の花江は「親が超合金を持っていたけど、パンチの部分がなかった」と笑いを誘いつつも「世代ではなかったけど、身近なものだったのでプレッシャーを感じた」と本作が長年の歴史を築いていることを改めて感じさせた。

そして本作で45年ぶりにオープニングテーマを担当した水木は「感動の一言。奇跡に近い」と感慨深げに語り、TVシリーズでアレンジを手掛けた渡辺宙明の息子である渡辺俊幸がアレンジした今回のオープニングテーマでは「どうすればみなさんが納得していただけるかが怖かった」とプレッシャーを感じていたようで「前のものを伏せてもいけないし、新しいものを取り入れなければいけない。一度今まで歌ってきた『マジンガーZ』を忘れて、新曲をもらった気持ちで歌いました」と明かした。

最後に森久保は「世界中に発信する一端を担えたことを誇りに思っています。ここから何十年も残る作品になればと思います」と語り、永井は「この作品の良さを、多くの方に語り継いで下さったら嬉しいです」とメッセージを送った。

人類が平和を取り戻してから10年―新たな出会い、脅威、運命にかつてのヒーロー・兜甲児が下す未来への決断とは―。1970年代一世を風靡した巨大ロボットアニメが45年ぶりに復活する。合体・乗り込み型ロボットアニメの元祖として多くの男の子に夢と希望を与えた「マジンガーZ」。ヨーロッパ、中南米など世界中で放送され、各国のSFロボットアクションに影響を与え、いまだに熱狂的なファンがいる。今年画業50周年を迎える永井豪のスーパープロジェクトとして、45年の時を経て復活する。

【取材・写真・文/編集部】

花江夏樹、茅野愛衣、森久保祥太郎、宮迫博之、上坂すみれ

花江夏樹、茅野愛衣、森久保祥太郎

森久保祥太郎、宮迫博之、上坂すみれ

永井豪、水木一郎


映画『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』は全国で公開中!
監督:志水淳児
原作:永井豪
声の出演:森久保祥太郎、茅野愛衣、上坂すみれ、花江夏樹、高木渉、山口勝平、菊池正美、森田順平、島田敏、塩屋浩三、石塚運昇
配給:東映
©永井豪/ダイナミック企画・MZ製作委員会