『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』のワールドプレミアが7月2日[現地時間]に、スイスで開催中の第17回ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭にて行われ、主演の山﨑賢人、三池崇史監督が登壇した。

スイス・ヌーシャテルで6月30日から7月8日まで開催中のヨーロッパを代表する映画祭である第17回ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭。本作はインターナショナル・コンペティション部門に選出されており、世界各地に熱狂的なファンが多い三池崇史監督とともに、海外の映画祭が初となる山﨑賢人が参加した。上映前に舞台挨拶と上映後にQ&Aが実施され、山﨑がフランス語で挨拶するなど大盛況となった。

公式上映を前に登壇した三池監督は「どう楽しんでもらえるのかを一緒に楽しめたら。ジョジョを観に来てくださる人たちがどんな人たちなのか、勇気をくれる人たちだと信じています」と語った。また、三池監督から“ジョジョ”と紹介された山﨑は「こんばんは、山﨑賢人です。『ジョジョの奇妙な冒険』を見てもらえることにとても興奮しています。ヌーシャテルのみなさんを愛しています」と流暢なフランス語でコメントし「海外の人たちがジョジョをみてどういう反応をみせるのか気になりますし、その中で一緒に映画を観られるのは貴重な体験だと思う。三池監督のジョジョワールドを皆さんに楽しんでもらえたらと思います」と自信を見せた。

現地ファンとともに本作を鑑賞した山﨑と三池監督は、上映後に再び登壇。スタンディングオベーションとなった熱気が冷めやらない会場でQ&Aが行われた。“撮影で一番大変だったこと”について山﨑は「スタンドを出す、スタンドで戦うこと」と語り、それを受け三池監督は「CGIの予算に限りがあったので、彼には自力でスタンドを出してもらいました」と冗談を交えて回答。さらに、初めてお客さんに披露した心境を聞かれた三池監督は「よく漫画のことを知っている人がいて、それぞれリアクションが違って非常に楽しかったです。でも、観終わって皆さんの笑顔を見てほんとに助かりますし、救いになります」と、上映後のお客さんの反応に満足している様子。また「実際の撮影はスペインのシッチェスで行ったので、日本にいってもロケ場所をみつけられないので注意してください」と冗談を交えながら観客に注意を促した。

次にジョジョを映画化した理由について「長い間、荒木先生が連載をされており、現在一億部を超えています。誰にも実写化できないと言われ、何年も前から様々な人が実写化に挑戦したがなかなか実現しなかった。そして、今回、山﨑賢人という俳優が登場し、勇気をもって映画化した」と振り返り、続編については「続編ができるかどうかは、はじめて観た皆さんがおもしろかったと世界へ向けて発信してくれるかにかかっています」とコメント。また、原作を読んでいたかという質問に山﨑は「正直言いますと、ジョジョは出演が決まるまでは読んでいなかったのですが、(出演が決定してから)読んで大ファンになりました!」と答えた。続けて、自身が演じる仗助というキャラクターについて山﨑は「仗助に対してはすごく憧れる部分がありますね。自分自身がなかなかできないようなことをやってくれるので、かっこいいキャラクターだなと思います」と想いを明かした。

イベントの終了後に三池監督は「ぐったりと疲れたけど楽しめた。映画を真剣に観てくれて、真剣に楽しんでくれたのが伝わってきました」と現地ファンの反応に喜びを見せ、山﨑は「いい経験ができ、感動しました」と感無量の様子で「日本とはお客さんの感覚が違いしますが、今回そのお客さん達と一緒に観ることができていい経験になりました。スタンディングオベーションは嬉しかったですね」と初の海外映画祭を非常に楽しめた様子だった。

インターナショナル・コンペティション部門の受賞結果は7月8日に発表される。

19世紀末のイギリスを舞台にした第1部から始まる“ジョジョ”と呼ばれる“ジョースター家”の代々の戦いを描く大河ストーリー。今回映画化されるのは第4部「ダイヤモンドは砕けない」。主人公・東方仗助役を山﨑賢人が演じるほか、神木隆之介、小松菜奈、岡田将生、真剣佑、観月ありさ、國村隼、山田孝之、伊勢谷友介ら豪華キャストが結集し、スペイン・シッチェスと日本で撮影が行われた。

映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』は2017年8月4日(金)より全国で公開!
監督:三池崇史
原作:荒木飛呂彦(集英社ジャンプ コミックス刊)
出演:山﨑賢人、神木隆之介、小松菜奈、岡田将生、真剣佑、観月ありさ、國村隼、山田孝之、伊勢谷友介
配給:東宝/ワーナー・ブラザース映画
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