山﨑賢人、荒木飛呂彦

荒木飛呂彦原作『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』の公開記念舞台挨拶が8月11日(金・祝)にTOHOシネマズ仙台で行われ主演の山﨑賢人が登壇、さらに「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展 in S市杜王町 2017」の内覧会で山﨑と原作者・荒木飛呂彦が共演を果たした。

今回、“ジョジョ”の舞台・杜王町のモデルとなった仙台で行われた舞台挨拶と、「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展 in S市杜王町 2017」を訪れた主演の山﨑賢人。山﨑は本作のプロモーションで初めて仙台を訪れたが、以前に来た時のことを「仙台に行かせていただき、ジョジョのモデルになった場所を色々まわっていて(劇中で伊勢谷友介さん演じる空条承太郎が宿泊した杜王グランドホテルのモデルとなった)江陽グランドホテルに行けてびっくりしました。本当に“杜王町”のモデルとなった場所に行くことができて不思議な気持ちでした」と振り返った。

また「この作品は僕にとってターニングポイントとなった作品ですし、この作品を通して成長することが出来ました。スタンドが映像になっていますが、スタンドというものは“ジョジョ”でしかないので、大スクリーンで観ることができるのは今しかないですし、人間の愛と成長も描かれているので、何回観ても楽しめる作品です。映画、原作と一緒に盛り上がっていければいいなと思います」とイベントを締めた。

さらにせんだいメディアテークで行われる原画展のスペシャルプレビューに登場した山﨑と荒木。200枚以上のカラー原画と180枚以上の作品本編の原稿が常時展示されており、入替を含む総原画展示数は、5年前に行われた仙台展の倍で約500点となる。荒木と山﨑は一緒に会場を回り、“ジョジョ”にまつわるトークを繰り広げた。「ジョジョの奇妙な冒険」の生みの親である荒木と一緒に原画を見るとういうことで、山﨑は「めちゃくちゃ嬉しいですし、緊張します」と興奮しながら「杜王町のモデルとなっているここ仙台で荒木先生と一緒にまわれるのが本当に嬉しいです」と感無量の様子。荒木は「今日は東方仗助役の山﨑さんに来て頂いて、本当に嬉しいです。カッコいいですよね、最近は逆に山﨑さんをみて絵を描いています」と歓びを表現した。

色とりどりの原画を前に、荒木は山﨑に「組み合わせたときに色のパワーが出てくると信じて塗らせていただいています」と説明し「絵画的な部分があるので何色と決まっていないんです」と自身のこだわりを明かした。“ジョジョ”トークが熱くなる中、2人は第4部の展示場所に移動し、2012年のジョジョ展の際に描かれた仗助と杜王町の絵の前で立ち止まり、荒木が仗助の独特なポージングを山﨑に指導しながら、絵の前で一緒に仗助のポーズをとる一幕もあった。

続いて、2人の話題は仗助のリーゼントへと移り、荒木は「ミッキーマウスは真っ黒にしてもシルエットでわかりますが、仗助の髪形も真っ黒にしても分かるようにリーゼントにしました。(髪形の)とんがっていたのはバットマンを意識していました」と、仗助のリーゼント誕生秘話も明かした。山﨑は荒木に「治して戦っていくのがとても斬新で魅力的。クレイジー・ダイヤモンドの治すという能力が不思議な感覚に陥りました。戦って鼻が曲がっても、あ、治るんだ!?っていう能力が凄い」と語り、荒木は「絵で描いていても面白いんですよ。一回破壊して治すという連続性が映画向きなのかなと思います。素晴らしいです」とコメント。

山﨑は原画展の中でお気に入りについて第31巻の表紙の絵であることを明かし「仗助の横顔から伝わってくる力強さやリーゼントのシルエットが好きです。4部の第一話で最初に叩かれたシーンを見てキレないんだと思い、すごく印象に残っています。本当に強い男はキレない。優しさというか、そういうものを感じます」と、自身の演じた仗助というキャラクターの魅力について言及。荒木も「僕も描いていて好きです。横顔だけど光が当たるところに苦労している。あとは品の良さ。窓ガラスのところで何かが起こっているんです」と共感した。最後に荒木は「仙台のジョジョ展にいらして頂き誠に光栄です。こんな記念すべきことはない」と山﨑に感謝の言葉を述べ、山﨑も「30周年という記念すべき時に呼んで頂き、映画では仗助をやらせていただき光栄です」と感謝しきりの様子。荒木は「普通でいても仗助です!」と山﨑の仗助役に満足している様子を見せた。

山﨑賢人 コメント

―原画展の感想
生みの親である荒木先生と一緒にまわることができて、こんなに幸せな時間はなかったです。これからじっくり見たいなと思っています。先生の貴重な時間を杜王町のモデルとなった仙台でご一緒できて嬉しかったです。印象に残ったのは、原画って生でみると色の鮮やかさや深さが違うなと思うので、荒木先生の書いた絵の色だったり、ポージングを見ることができて興奮しています。この原画展は、皆さん1つ1つ楽しめるので是非来てください。そして映画も一緒に盛り上がっていければいいと思います。

荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展 in S市杜王町 2017

会期:2017年8月12日(土)~9月10日(日) 10:00~19:00(最終入場18:30)
※8月24日(木)は休館。展示の一部入替を行う
会場:せんだいメディアテーク 6Fギャラリー(宮城県仙台市青葉区春日町2-1)
アクセス:仙台市地下鉄 勾当台公園駅「公園2」出口から徒歩6分
料金:大人/当日2,000円、高校生以下/当日1,200円(未就学児は入場無料)

19世紀末のイギリスを舞台にした第1部から始まる“ジョジョ”と呼ばれる“ジョースター家”の代々の戦いを描く大河ストーリー。今回映画化されるのは第4部「ダイヤモンドは砕けない」。主人公・東方仗助役を山﨑賢人が演じるほか、神木隆之介、小松菜奈、岡田将生、真剣佑、観月ありさ、國村隼、山田孝之、伊勢谷友介ら豪華キャストが結集し、スペイン・シッチェスと日本で撮影が行われた。


映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』は全国で公開中!
監督:三池崇史
原作:荒木飛呂彦(集英社ジャンプ コミックス刊)
出演:山﨑賢人、神木隆之介、小松菜奈、岡田将生、真剣佑、観月ありさ、國村隼、山田孝之、伊勢谷友介
配給:東宝/ワーナー・ブラザース映画
(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社