物静かな男の凄絶な復讐を描いた『静かなる復讐』が8月4日(金)より新宿シネマカリテ「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2017」にて公開されることが決定した。

2017年2月に発表された第31回ゴヤ賞(スペイン・アカデミー賞)で作品賞・脚本賞・助演男優賞(マノロ・ソロ)・新人監督賞と主要4部門を受賞し、さらに他の映画祭・映画賞でも多くの賞を受賞した本作。監督を務めたのは、俳優としても若手の演技派として知られ、ゴヤ賞に5度ノミネート、助演男優賞を受賞するなど輝かしい経歴を誇る名優ラウール・アレバロ。脚本の執筆、そして資金集めに長い年月を費やし完成した本作は、監督自身が「どうしても描きたかった物語」と語る凄絶な復讐劇。初監督作品ながら、彼を信頼して集まったアントニオ・デ・ラ・トレを始めとする実力派の俳優陣たちの確かな存在感と、新人監督らしからぬ確固たる強度を持った物語が、観る者の魂を鷲掴みにする超一級のスリラーに仕上がっている。

銃弾が偽りの平穏を打ち砕く―。アナ(ルス・ディアス)は家族が経営する寂れた町のバーで働いている。息子が一人いるが、夫は強盗事件に関わった罪で服役中。その出所を目前に控え、アナは漠然と将来に対する不安を抱えていた。日々客としてやってくるのは、昼から酒を煽りながら賭け事に興じるような男たちばかり。ある日アナは、そんな客たちに混じって店に来た風変わりな男に気付く。他の男たちと違って大声で下品な冗談も言わず、物静かで身なりも比較的きちんとしている。どこかミステリアスなその男・ホセ(アントニオ・デ・ラ・トレ)は毎日店にやってきて、徐々に客たちや店で働くアナの家族とも打ち解けていく。アナもまたそんなホセに惹かれてゆき、2人はやがて男女の仲になる。しかし、ホセはアナの夫が関わった強盗事件で愛する者の命を奪われた「被害者の遺族」だった。何も知らないアナは、夫が出所してきたにも関わらず、益々ホセに心奪われてゆく。果たしてホセの本当の目的とは?物静かな男の凄絶な復讐が今幕を開ける。

映画『静かなる復讐』は2017年8月4日(金)より新宿シネマカリテ「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2017」にて公開!
監督:ラウール・アレバロ
出演:アントニオ・デ・ラ・トレ、ルト・ディアス、ルイス・カイェホ、ラウール・ヒメネス、マノロ・ソロ
配給:クロックワークス
© La Canica Films S.L.U.,Agosto,la pelicula A.I.E 2016