映画の父“リュミエール兄弟”が製作した作品1422本から厳選された108本で構成された映画『Lumiere!(原題)』が『リュミエール!』の邦題で10月28日(土)より全国で順次公開されることが決定した。

スピルバーグもルーカスもジェームズ・キャメロンもクロサワも小津も、映画はここから始まった―。1895年12月28日パリ、ルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟が発明した“シネマトグラフ”で撮影された映画『工場の出口』等が世界で初めて有料上映された。全長17m、幅35mmのフィルム、1本約50秒。現在の映画の原点ともなる演出、移動撮影、トリック撮影、リメイクなど多くの撮影技術を駆使した作品は、当時の人々の心を動かした。1895年から1905年の10年間に製作された1422本より、カンヌ国際映画祭総代表であり、リヨンのリュミエール研究所のディレクターを務めるティエリー・フレモーが選んだ108本から構成され、リュミエール兄弟にオマージュを捧げた珠玉の90分。4Kデジタルで修復され、フレモー自ら解説ナレーションを担当、ひとつの時代、そこに生きる様々な人や場所、伝統の証人である映像とともに、20世紀を目前とした世界への旅に誘う。

今回、本作『リュミエール!』の日本オリジナル・ポスタービジュアルが解禁され、併せて第30回東京国際映画祭において特別上映されることが決定、さらに日本語吹替版ナレーションを映画に造詣の深い落語家・立川志らくが担当することが決定した。ポスタービジュアルは、映画を発明した人物として知られるリュミエール兄弟がシネマトグラフで撮影された122年前の世界を描いた作品集を、1本の映画として鑑賞できるこの作品の素晴らしさを、当時の写真の紹介とともに表現したデザインとなっている。

10月25日(水)より開催される第30回東京国際映画祭で特別上映作品として正式上映されることが決定した本作。上映では、ティエリー・フレモー監督の来日登壇が決定した。日本語吹替版ナレーションを担当する落語家・立川志らくは、古典落語と映画のコラボをテーマにした「シネマ落語」を開催、キネマ旬報にも「立川志らくのシネマ徒然草」を寄稿するなど映画への造詣が深いことから、映画の原点となる本作の日本語ナレーションを担当することとなった。

立川志らく
©山田雅子

映画『リュミエール!』は2017年10月28日(土)より東京都写真美術館ホールほか全国で順次公開!
監督・脚本・編集・プロデューサー・ナレーション:ティエリー・フレモー
配給:ギャガ
© 2017 - Sorties d'usine productions - Institut Lumière, Lyon