白石晃士監督、矢田亜希子、新田真剣佑、松坂桃李、沢尻エリカ、間宮祥太郎、芦名星

『不能犯』の完成披露試写会が12月21日(木)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、松坂桃李、沢尻エリカ、新田真剣佑、間宮祥太朗、芦名星、矢田亜希子、白石晃士監督が登壇した。

2月1日の公開に先駆けて行われた今回のイベントは、“不能犯”である宇相吹正を演じる松坂桃李が“立証不可能演出”として、観客の目の前で積み上げられている箱の中から登場し、会場を埋め尽くした観客からは大歓声で迎えられた。大成功となった“立証不可能演出”だが、「素人がやるもんじゃない」とむせつつも「この作品をやっていなければ経験できなかった事なので嬉しい」と笑顔を見せた。

劇中では、その表情から特別な存在感を放つ存在である宇相吹だが、撮影自体は早く帰る日も多くあったといい「こういう出方は新鮮」と松坂本人が言うほど。しかし、それでも衣裳のまま現場を歩いている松坂を見かけることが多かったというキャストたち。沢尻は「どう接していいかわからなかった」とその独特な存在感に驚いていた様子。間宮も「存在感が異質」というが、それよりも「僕より身長が高いのに、上目遣いで見られるのが新鮮でした」と明かし、会場の笑いを誘った。

続けて、登壇者たちは宇相吹の「愚かだね、人間は」というセリフにかけて、自らが愚かだと思ったことを聞かれ、もらった多肉植物を部屋で育てている際に、野菜の種を育てようと「湿度が必要だというので、お風呂のお湯を出したり、種に気を取られて多肉植物をおろそかにした」というエピソードを披露。「一つのことに気を取られるとこういうことになるんだ」と残念そうに語った。

新田は母親とテレビ電話をしている際に「マグカップにミルクを入れてチンしてたんです。取り出したら(設定温度を間違えて)すごい熱かったんです。その時の水膨れが今も痛い」と明かし、会場からは痛さへの悲鳴にも近い声が上がる中で、母親との仲の良さに歓声が上がる場面もあった。また、沢尻は以前、引っ越しと納車が同じタイミングになったが、「車が来たらガレージに入らなかった」と残念エピソードを明かし「どうしようもないから新しい駐車場を借りた。ガレージはガーデニングしました」と話し、会場の笑いを誘った。

最後に松坂は「恋愛ものでほっこりするのもいいんですけど、『不能犯』を観て、ゾッとするのも悪くないなと思うはずです。おもしろ怖いです」と本作をアピールした。

不能犯―〈呪い〉や〈洗脳〉で殺すなど、目的は犯罪だが常識的に考えて実証が不可能な行為。たとえ相手が死んでも罪には問われない。主人公・宇相吹正は、赤く光る妖しい瞳から放つ不気味な能力で人の心を操る男。宇相吹がコントロールできない唯一の存在である正義を貫く刑事・多田友子。ターゲットを確実に死に至らせる宇相吹にさじを投げる警察だが、心を操られない多田が立ち上がった。主人公・宇相吹を松坂桃李、多田を沢尻エリカが演じるほか、新田真剣佑、間宮祥太朗、テット・ワダ、菅谷哲也、岡崎紗絵、真野恵里菜、忍成修吾、水上剣星、水上京香、今野浩喜、堀田茜、芦名星、矢田亜希子、安田顕、小林稔侍ら豪華キャストが出演。

【取材・写真・文/編集部】

松坂桃李

沢尻エリカ

新田真剣佑

間宮祥太郎

新田真剣佑、松坂桃李、沢尻エリカ


映画『不能犯』は2018年2月1日(木)より全国で公開!
監督:白石晃士
原作:原作/宮月新、画/神崎裕也「不能犯」(集英社「グランドジャンプ」連載)
出演:松坂桃李、沢尻エリカ、新田真剣佑、間宮祥太朗、テット・ワダ、菅谷哲也、岡崎紗絵、真野恵里菜、忍成修吾 水上剣星、水上京香、今野浩喜、堀田茜、芦名星、矢田亜希子、安田顕、小林稔侍
配給:ショウゲート
©宮月新・神崎裕也/集英社 2018「不能犯」製作委員会