中村哲平監督、新木優子、玉木宏、吉沢亮、中村達也

『悪と仮面のルール』の初日舞台挨拶が1月13日(土)に新宿バルト9で行われ、玉木宏、新木優子、吉沢亮、中村達也、中村哲平監督が登壇した。

「ようやく初日を迎えられましたが、ここからがスタート」と笑顔を見せた玉木。吉沢は「皆さんがこの映画を観てどのような感情を持ったのかが今気になっています」と挨拶した。

玉木自身も“好きなシーン”だと語るクライマックスのシーンは「脚本の段階では違った」と明かす玉木。しかし、そのことが“腑に落ちなかった”玉木は「原作通りに」と相談。その結果「この映画の核となるようなシーンに出来上がった」と自信を見せた。また、車内という狭い空間での撮影では「カメラマンとお芝居をしている感じだった」と語る玉木。しかし、新木はそれでも「素敵な空間ができていたので意識はしなかった」と振り返った。

吉沢はかねてから原作のファンであったことを明かしているが「(主演の)玉木さんと共有できているものや、現場で生まれる瞬間瞬間を大事にしていた」と振り返り、自身の役どころについては「生命の根源的な水というものが周りに溢れているテロリストという矛盾」があり、「(それらの)監督のアイデアがおもしろかったですし、役作りで助けられた」と語った。また玉木との共演については「常にナチュラルで、気さくで素敵な方」とその接し方に感銘を受けていた様子。対する玉木は吉沢を「力強い芝居をする人で、刺激をもらえる人」と称賛した。

ここで翌14日に38歳の誕生日を迎える玉木へのサプライズバースデーケーキが登場。玉木の好物であるという肉の塊(4㎏)の周りにローストビーフが配された“肉ケーキ”の登場に玉木は「ケーキじゃないでしょ!(笑)」と驚きを隠せない様子。さらに「昨日これくらいの肉食べました」と言いつつも実際に食べると「甘いですね」と笑顔でおいしそうに口にした。

最後に中村監督は「愛情をこめて作り上げた作品。良い作品だと思ったら勧めていただければ」、玉木は「少しでも広がりを見せていただけたら」と本作をアピールした。

本作は、特殊な環境で育ってしまった男の“究極の愛の物語”。相手を思うからこそ、離れなければならない・・・歪んだ目的のためだけにつくりだされたことを知り、自身の存在意義を見失っていた男が、ひとりの女性と出会い、自分の存在意義の可能性を見出すサスペンスと純粋な愛が交差する。主演の玉木宏が、悪を秘め、それと戦う主人公の表現と向き合った。原作は海外からも高い評価を得ている中村文則による同名小説。

【取材・写真・文/編集部】

玉木宏

新木優子

吉沢亮

中村達也


映画『悪と仮面のルール』は全国で公開中!
監督:中村哲平
原作:中村文則「悪と仮面のルール」(講談社文庫)
出演:玉木宏、新木優子、吉沢亮、中村達也、光石研、村井國夫、柄本明
配給:ファントム・フィルム
©中村文則/講談社 ©2017「悪と仮面のルール」製作委員会