玉木宏、新木優子

1月13日(土)に公開を控えた『悪と仮面のルール』のイベントが8日(月・祝)に都内で行われ、主演の玉木宏、新木優子が登壇した。

当日が成人の日であることにちなんで和装で登場した2人。さらに今年芸能生活20周年を迎える玉木が抱負を語り、また新成人に向けてエールを送った。

約1年半前に撮影を行ったという本作が、いよいよ今週末に公開を控えていることについて「やっと観ていただけるという嬉しい気持ちと、公開するんだというドキドキが高まっています」と笑顔を見せた新木。自身が演じる久喜香織と玉木が演じる久喜文宏の「ラブストーリー感が綺麗なので観ていただきたい」という新木だが、特におすすめのポイントは「映像が綺麗」なところだと明かし「夕焼けを見るシーンでは、お互いの心の中の気持ちをいろいろな解釈で感じていただける」と語った。

玉木は「柄本明さんが演じる目が怖くて、言葉とは違う何かが潜んでいる感じが刺激的だった」と撮影を振り返った。そんなサスペンス要素が強い本作だが、玉木自身は「主軸になるのは純粋な気持ち」と明かし「観終わった後は純愛物語のような気もします」とさまざまな観方できると語った。そんな玉木との共演について新木は「本当に気さくな方」と明かし「待ち時間も他愛もない話をさせていただき、すごく楽しい時間を過ごせました」と語り、玉木は「お互い気を使うわけでもなく、穏やかな時間が流れる方」とお互いに対する信頼関係を感じさせた。

また、この日が“成人式”であることにちなんで、自身の成人式の思い出について「『ウォーターボーイズ』の撮影をしていた頃が二十歳でした」と振り返り、「名古屋に戻って成人式に出ました。卒業した小学校に集まって式が行われるので、同窓会のようでしたね」と笑顔を見せた玉木。対する新木は「横浜アリーナで行った大きな成人式で、どこに友達がいるのか分からなくて大変でした」と語った。新成人に対しては「純粋な気持ちを失ってほしくないという思いがある」と語る玉木、新木は「(本作を鑑賞して)大人の階段を上ったということで、新しい自分を見つけていただければ嬉しい」とメッセージを送った。

さらに今年で芸能生活20周年を迎える玉木は「あっという間だった」とこれまでを振り返り「もっともっと大きくならないといけないと思っています」と語り、「年相応であること。どんな役をやっても説得力を持たせられる生き方をしたい。プライベートも反映されていくと思うので、地に足の着いた生き方をしていきたい」と抱負を語った。また、今年芸能生活10周年を迎える新木は「(これまでは)学生生活と並行してやらせていただいた」とし、今後については「仕事と向き合う機会が増える。もっともっと成長していかなきゃいけないと思っています」と語った。

最後に本作について新木は「今までにないミステリーの要素もたくさんあり、観終わるとホッとするような純愛ラブストーリーが観れる素敵な作品。人を思う気持ちを改めて考えていただけたら」、玉木は「文学的な要素もあり、観終わったらラブストーリーだと思わせてくれる作品。どっぷりとつかっていただける時間だと思います」と本作をアピールした。

本作は、特殊な環境で育ってしまった男の“究極の愛の物語”。相手を思うからこそ、離れなければならない・・・歪んだ目的のためだけにつくりだされたことを知り、自身の存在意義を見失っていた男が、ひとりの女性と出会い、自分の存在意義の可能性を見出すサスペンスと純粋な愛が交差する。主演の玉木宏が、悪を秘め、それと戦う主人公の表現と向き合った。原作は海外からも高い評価を得ている中村文則による同名小説。

【取材・写真・文/編集部】

玉木宏

新木優子

玉木宏

新木優子


映画『悪と仮面のルール』は2018年1月13日(土)より新宿バルト9ほか全国で公開!
監督:中村哲平
原作:中村文則「悪と仮面のルール」(講談社文庫)
出演:玉木宏、新木優子、吉沢亮、中村達也、光石研、村井國夫、柄本明
配給:ファントム・フィルム
©中村文則/講談社 ©2017「悪と仮面のルール」製作委員会