クリント・イーストウッド監督が特急列車で起きたテロを描く『15時17分、パリ行き』の“テロ事件発生直後、犯人に向かっていく若者の姿を捉えた”衝撃の本編映像が解禁された。

前作『ハドソン川の奇跡』で緊迫のコックピットと不時着シーンを視点を変えて描き、観客を事件の裏側へと引き込んだクリント・イーストウッド監督の最新作は、ヨーロッパを横断する特急列車タリスが舞台。アムステルダムからパリへと向かうタリスの乗客554人をターゲットにした無差別テロに直面した3人の若者たち。なぜごく普通の男たちは死に直面しながら、命を捨てる覚悟でテロに立ち向かえたのか―。本作では、3人の若者たち本人を含め、列車に居合わせた数多くの人を起用、事件が起こった場所で撮影に挑んだ。いつ、どこで、誰もがテロに直面してもおかしくない今、当事者の目線から今の時代を生きる私たちに問いかける真実と現実を凝縮したイーストウッド監督の集大成となる作品。

今回解禁された本編映像は、特急列車タリスを実際に走らせて撮影された緊迫のクライマックスシーン。高速で走る列車がフランス国境に入ったとき車内で異変が起こった。車内を慌ただしく駆け抜ける音でアンソニー・サドラーが目覚める。後ろを振り返ったスペンサー・ストーンの視界には、上半身裸で狂気に目を輝かせた男がいる。咄嗟の判断でテーブルを収納したスペンサーは、緊張に身を固くする。恐怖を感じた女性客が身を隠す。通路を一歩ずつ前進する犯人は、銃弾が詰め込まれたデイパックを下ろし、床に落ちたAK-47に手を伸ばす。その動きを座席の隙間からアレクが見守っている。

アレクが「スペンサー、行け!」と叫ぶや、猛烈な勢いでスペンサーが犯人に向かって突進を始める。AK-47の銃口が至近距離に迫ったスペンサーに向けられる。絶体絶命の極限下で、その先にはどんな展開が待っているのか―。イーストウッド監督は、「世界の状況はとてもタフだ。僕らは異常な時代にいるように感じる。でも前に進まなければならない」と、様々なメッセージをこの映画に込めた。当事者の目線から、今の時代を生きる私たちに問いかける真実と現実。87歳を迎えてもなお現役監督として新たな挑戦を続けるトップランナーが贈る、今を生きる全ての人々に捧げられた物語に注目だ。

映画『15時17分、パリ行き』は2018年3月1日(木)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国で公開!
監督:クリント・イーストウッド
出演:アンソニー・サドラー、アレク・スカラトス、スペンサー・ストーン
配給:ワーナー・ブラザース映画
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