クリント・イーストウッド監督・主演最新作『THE MULE(原題)』が『運び屋』の邦題で来年3月8日(金)より公開されることが決定した。

幾度となく麻薬を運び、巨額の報酬を得ていた伝説の“運び屋”。その男、なんと90歳の老人だった―。数々のアカデミー賞に輝く巨匠クリント・イーストウッド監督最新作にして、主演作。機知に富み、麻薬取締局の捜査をかいくぐり、最年長の“運び屋”となった老人の前代未聞の実話を映画化。伝説の“運び屋”アールをクリント・イーストウッド、アールを追いつめる麻薬取締局の捜査官をブラッドリー・クーパー、さらにローレンス・フィッシュバーン、アンディ・ガルシア、マイケル・ペーニャ、ダイアン・イーストらアカデミー賞の常連俳優が脇を固め、さらに実の親子であるアリソン・イーストウッドが主人公の娘役として、新進のタイッサ・ファーミガらが出演する。

イーストウッドが自らの監督作品で主演を務めるのは『グラン・トリノ』(2008)以来10年ぶり。本作の原題は “THE MULE”。動物のラバを意味するが、転じて“運び屋”という意味も持つ。今回解禁されたポスタービジュアルに写っているのは、沈みかけた太陽が照らす荒涼とした土地をゆく1台のピックアップトラックと、イーストウッドの横顔のみ。深く刻まれた皺の奥から、1950年代から走り続けてきた俳優、イーストウッド自身が歩んできた道を見つめているようにも見える。

併せて解禁された特報映像では、路肩に停めたピックアップトラックの荷台をのぞき込む年老いた男・アール(クリント・イーストウッド)が映し出される。バッグの中の大量のコカインを見て苦い顔をしていると突然警官に声をかけられ、激しく吠えたてる麻薬探査犬に動揺を隠せない。アールの人生は仕事一筋で、家族をないがしろにしてきた。自宅は差し押さえられ、大切な娘の結婚式でも妻と娘を悲しませた。後悔の念を抱きながらもトラックを運転し、メキシコ系の男たちから積み荷を受け取る。一方、麻薬取締局の捜査官(ブラッドリー・クーパー)たちの捜査も徐々にアールに狙いを絞っていく。アンディ・ガルシア率いる麻薬カルテルもアールを監視している。たったひとりで危険な荷物を運ぶアールの祈りは届くのだろうか―。

本作のベースとなったのは2014年6月に「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」に掲載された「シナロア・カルテルの90歳の運び屋」という1本の“仰天”記事。メキシコからデトロイトへ大量のコカインが運びこまれている。麻薬取締局が必死の捜査の末に掴んだのはたったひとりで大量のコカインを運ぶ伝説の“運び屋”の存在だった。追跡捜査の末、怪しまれないように通常の速度違反のように停車し、警察の前に現れた“運び屋”は、しわくちゃの老人だった・・・。2011年に逮捕されたとき、レオ・シャープは87歳。逮捕歴もない、ありきたりな老人だった。撮影時87歳だったイーストウッドが自身の人生と重ねあわせて演じる“運び屋”とは―。

特報映像

ストーリー

アール・ストーン(クリント・イーストウッド)は金もなく、孤独な90歳の男。商売に失敗し、自宅も差し押さえられかけたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられる。それなら簡単と引き受けたが、それが実はメキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だということを彼は知らなかった・・・。

映画『運び屋』は2019年3月8日(金)より全国で公開!
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、ブラッドリー・クーパー、ローレンス・フィッシュバーン、アンディ・ガルシア、マイケル・ペーニャ、ダイアン・ウィ―スト、アリソン・イーストウッド、タイッサ・ファーミガ
配給:ワーナー・ブラザース映画
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