ディズニー/ピクサー長編アニメーション第20作『インクレディブル・ファミリー』と同時上映される短編アニメーション『Bao』の映像が解禁された。

『インクレディブル・ファミリー』は、スーパー・パワーを持ったヒーロー家族=インクレディブル・ファミリーの素晴らしき“フツー”な日常と、悪と戦う“ヒーロー”という非日常が融合し、壮大なスケールと絶妙なユーモアで描かれる一家団結アドベンチャー。ヒーロー廃業に追い込まれた家族がヒーローとしての仕事と家族の絆を取り戻した前作『Mr.インクレディブル』。本作では、フツーな日常を送る一家だったが、あることをきっかけに母・ヘレンがヒーロー活動をすることに。ヘレンに代わって家事・育児を任されたボブは、まだ底知れない能力を秘めているかもしれない息子ジャック・ジャックの世話をしながら、家族を守るヒーローに―?

今回映像が解禁された『Bao』は、『インクレディブル・ファミリー』の同時上映作品として、“泣ける”感動作として話題になっているの短編アニメーション。中国生まれでカナダのトロント育ちのドミー・シーが、自信の母親との関係を元に手掛けた。ディズニー/ピクサー作品初の女性監督であり、初のアジア人監督が誕生した記念すべき作品だ。さらにディズニー/ピクサー作品では初めてとなる“食べ物”を主人公にしており、主人公はホカホカのせいろの中で生まれた肉まんの赤ちゃん。人間の優しいお母さんの愛情をたっぷり受けて育てられた彼(?)は、やがて成長するにつれて・・・。母の愛と肉まんの子どもの関係を描いた本作は、『インクレディブル・ファミリー』同様に家族の絆を描いた感動の物語に仕上がっている。

解禁された映像は、女性が赤ちゃんの泣き声が聞こえてくる蒸しせいろを恐る恐る覗き込むと、小さな肉まんに手足が生えてきて赤ちゃんの姿になるという不可思議ながらほっこりする映像。『Bao』はもともとディズニー/ピクサー作品としてではなく、監督であるドミー・シーが自らの創作活動として始まった。扱うことにしたのは、彼女がアニメーション以外で一番夢中になっているもの、すなわち、食べ物だった。この事についてドミーは「私は食べ物にまつわる昔話も好きです。例えばキュートでちょっと奇妙なジンジャーブレッドマン(ヒト型のクッキーまたはビスケット)。その中国版をやってみたいと思ったのです。そもそも、中国の文化では、家族と食べ物はいつも一体で、中国人は必ず『お食事はされましたか?』と聞くのです。そこで私が大好きなもの、つまり食べ物と、私が個人的に経験したことを盛りこんだものにしようと決めました」と語っている。

彼女が個人的に盛り込んだ経験というのは彼女と母親との関係だった。父親が仕事で家を離れがちだったため母親と一緒にいる時間が多く、人生においてお互いがとても大きな存在だったという。そんな本作を鑑賞した方々から「泣ける」と絶賛の声が上がっているのは、ドミーが母親との関係を盛り込んだと言う通り、家族について描いているからである。子供を持つ親であれば、本作で描かれる“肉まん=子ども”の成長や思春期など、必ずしも経験したことがある要素が含まれており、子を持たない方も、母親から大事に育てられ、自分が注がれてきた愛情を改めて感じることができる。年月を経るごとに変化していく母親と子どもの関係性に、多くの人達が共感できる作品となっている。

『Bao』映像

映画『インクレディブル・ファミリー』は2018年8月1日(水)より全国で公開!
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.