スタジオコロリドによるアニメーション映画『ペンギン・ハイウェイ』が、カナダ・モントリオールで開催中の第22回ファンタジア国際映画祭で今敏賞(ベストアニメーション賞)を受賞した。

『ペンギン・ハイウェイ』は、『夜は短し歩けよ乙女』、『有頂天家族』など数々のベストセラー作品を持つ森見登美彦の原作を、気鋭のアニメーションスタジオ・スタジオコロリドによりアニメーション映画化。監督は、その才能に注目が集まるクリエイターの一人、石田祐康。声の出演として、主人公アオヤマ君役に、オーディションで役を射止めた若手女優・北香那、いたずらっぽい明るい一面と、ミステリアスな雰囲気を併せもつ“お姉さん”を演技派女優・蒼井優が演じる。

今回、カナダ・モントリオールで開催中の“北米最大のジャンル映画祭”である第22回ファンタジア国際映画祭にて、7月25日[現地時間]に最優秀アニメーション賞にあたる今敏賞の長編部門を受賞した。ファンタジア国際映画祭は、1996年にジャンル映画祭として始まり、現在はアジアやヨーロッパ、北米の作品を中心に約400作品を上映、会期中の来場者数は10万人にのぼる北米最大のジャンル系映画祭。「今敏賞」は、2010年に逝去したアニメーション監督である今敏監督の功績を称えて、2012年より「ベストアニメーション賞」から名称を変更した賞。今敏賞長編部門での日本作品の受賞は、これまでに『言の葉の庭』(新海誠監督)や、『ジョバンニの島』(西久保瑞穂監督)などがある。

映画祭のホームページでは「表現も構成も美しく練り込まれた、愛と友情の物語。全ての世代の人々の心を強く感動させる、魅力的でふしぎなラブストーリーだ。『ペンギン・ハイウェイ』は今敏賞にふさわしい」と受賞理由についてコメントが発表されている。

本作は先月6月に、フランスで開催された世界四大アニメーション映画祭の一つ、アヌシー国際アニメーション映画祭にも招待され、世界のアニメファンから高い評価を獲得し、すでに北米・イギリス・フランス・台湾・韓国ほか世界11か国以上で配給が決定している。

石田祐康監督 コメント

まずは何と言ってもこの『ペンギン・ハイウェイ』にとって初めていただく賞になるのでものすごく嬉しいのと、衝撃が走ってます。何故ならまだ日本でも公開していないのに、もう賞をいただいてよろしいのかと・・・!また今敏さんは個人的に多大なる影響を受けた監督なので、その名を冠する賞をいただけることに非常に光栄な思いです!有難いことです。

北香那(アオヤマ君役)コメント

自分にとって初めて命を吹き込んだ作品が、海外でこんなに素敵な賞を頂けるなんて、信じられない気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいです。映画「ペンギン・ハイウェイ」を、早く日本の皆様にもお届けしたいという気持ちがより一層高まりました。

映画『ペンギン・ハイウェイ』は2018年8月17日(金)より全国で公開!
監督:石田祐康
原作:森見登美彦「ペンギン・ハイウェイ」(角川文庫刊)
出演:北香那、蒼井優、釘宮理恵、潘めぐみ、福井美樹、能登麻美子、久野美咲、西島秀俊、竹中直人
配給:東宝映像事業部
© 2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会