愛する人を失った家族の“再出発”を描く物語『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』が第23回釜山国際映画祭に出品され、國村隼が「New Currents」部門の審査員に決定した。

“再出発”をテーマにした家族と鉄道の物語が動き出す―。地方のローカル線を舞台に、人と人とのつながりや、自分の生き方を見つめ直す姿を温かく描き、多くの世代から愛される人気シリーズとなった映画「RAILWAYS」。シリーズ初となる「女性運転士」の物語を描く本作で、若くして夫を亡くし、夫の連れ子を抱えて夫の故郷の鹿児島で一念発起して鉄道の運転士を目指す主人公・奥薗晶役を有村架純、晶の義父で最初は頑なだったが、晶の明るさと孫の駿也とふれあうことで徐々に心を通わせていく節夫役を國村隼が演じる。

今回本作が、10月4日~13日に韓国・釜山で開催される第23回釜山国際映画祭「アジア映画の窓」部門に出品されることが決定した。さらに國村は、アジアの精鋭新人監督のコンペ部門である「New Currents」部門の審査員にも決定。今回國村が選出された理由として、韓国では2016年に公開され700万人を超える動員を記録し、カンヌ映画祭でも上映され反響を得た『哭声/コクソン』の演技により、韓国の最も権威ある映画賞・青龍映画賞で男優助演賞と一般投票で選ばれる人気スター賞の2部門に輝いたことが大きく、映画祭たっての希望により実現した。本作で國村が演じる節夫は、最初はぶっきらぼうな印象であるが、晶(有村架純)や駿也(歸山竜成)とふれあううちに表情や仕草を含め、静かであるが大きく変化していく役どころ。ひとつひとつ丁寧に紡がれる節夫の演技に注目だ。

國村隼 コメント

「哭声/コクソン」という作品は私にとって初めての韓国映画でした。ナ・ホンジン監督のイメージをどのくらい形に出来たのか未だにわかりませんが、多くの韓国の方々に支持して頂いた驚きと嬉しさは今も忘れることは出来ません。
そしてそのご縁もあってでしょうか、今年の釜山国際映画祭に審査員としてお招き頂きました。
たいへんな重責に躊躇する気持ちも大きかったのですが、これもご縁とお引き受けする事になりました。
また、もうひとつ嬉しい事に、私の最新作「かぞくいろ」も招待作品として決定し、各国の皆さんにお披露目出来る事をとても光栄に思っています。
釜山映画祭に集う人たちとお目にかかるのを、今から楽しみにしています。

田康弘監督 コメント

憧れの釜山国際映画祭に参加できてとても嬉しいです。作品の中で提示した『かぞくのかたち』は、韓国の皆様にも共感してもらえるのではないかと密かに期待しております。アジアの映画ファンの皆様と一緒に作品を観ることが今からとても楽しみです。

映画『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』は2018年11月30日(金)より全国で公開!
監督・脚本:吉田康弘
出演:有村架純、國村隼、桜庭ななみ、歸山竜成/木下ほうか、筒井真理子/板尾創路、青木崇高
配給:松竹
©2018「かぞくいろ」製作委員会