京福電鉄嵐山線を舞台に交錯する三つの恋愛を幻想的に描いた映画『嵐電』が初夏に公開されることが決定し、併せて予告編が解禁された。

京都市街を走る路面電車、京福電鉄嵐山線(通称:らんでん)を舞台に、交錯する三つの恋愛を幻想的に描いた本作。少し不思議な人間外世界を意識した世界観の中に、ささやかな人々のドラマを描き、フィクションの地平を拡張し続ける作風に定評がある鈴木卓爾監督が、主演に井浦新を迎え、心を揺さぶる恋愛映画に仕上げた。

鎌倉からやってきたノンフィクション作家の平岡衛星(井浦新)は、嵐電の走る線路のそばに部屋を借り、嵐電にまつわる不思議な話を集める取材を開始する。そこには、衛星と彼の妻・斗麻子(安部聡子)が、かつて嵐電の街で経験した出来事を呼び覚ます目的があった。修学旅行で青森からやって来た女子学生・北門南天(窪瀬環)は、嵐電の駅で、電車をスーパー8で撮影する地元の少年・子午線(石田健太)と出会い夢中になる。太秦撮影所の近くのカフェで働く小倉嘉子(大西礼芳)は、撮影所にランチを届けた折、東京から来たそれほど有名ではない俳優・吉田譜雨(金井浩人)に京都弁の指導をすることになり、台詞の読み合わせを行うが・・・。

監督を務める鈴木卓爾は、映画『ゲゲゲの女房』『ゾンからのメッセージ』などを手掛け、俳優としても活躍、京都造形芸術大学映画学科准教授でもある。

予告編

映画『嵐電』は2019年初夏にテアトル新宿、京都シネマほか全国で順次公開!
監督:鈴木卓爾
出演:井浦新、大西礼芳、安部聡子、金井浩人
配給:ミグラントバーズ