第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品『Sorry We Missed You(原題)』が12月13日(金)より公開されることが決定した。

2016年の第69回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した『わたしは、ダニエル・ブレイク』を最後に映画界からの引退を表明していた、イギリスを代表する名匠ケン・ローチ監督。グローバル経済が加速する中で、変わっていく“人々の働き方”。監督が引退宣言を撤回してまで、本作『Sorry WeMissed You(原題)』で描きたかったのは、時代の波に翻弄される「現代の家族の姿」だ。

舞台はイギリス北東部のニューカッスル。父リッキーはマイホーム購入を夢みて、大手配送業者のフランチャイズの下請けドライバーとして働き出す。母アビーはホームヘルパーとして朝から晩まで働く毎日。家族で過ごす時間が減っていく中で、息子セブと娘ジェーンは寂しさを募らせてゆく・・・。これまで労働者や社会的弱者に寄り添い、彼らを取り巻く現実とそれでも明日を懸命に生きようとする人々を描き続けてきたケン・ローチ監督。本作では理不尽なシステムによる過酷な労働の中で、社会の下層から這い上がれない家族を通し、現代社会への「怒り」を描いている。

本作は、5月14日[現地時間]より開催されている第72回カンヌ国際映画祭ではコンペティション部門にノミネートされ、『麦の穂を揺らす風』、『わたしは、ダニエル・ブレイク』に続き、3度目の最高賞パルムドール受賞も期待がかかる。巨匠ケン・ローチが、美しく力強い家族の絆を通して描く、現代社会へのメッセージとは?世界が注目する最新作が誕生した。

ストーリー

イギリス、ニューカッスルに住むある家族。父リッキーはマイホーム購入を夢みて、大手配送業者のフランチャイズの下請けドライバーとして働き出す。母アビーはホームヘルパーとして朝から晩まで働く毎日。次第に家族で過ごす時間が減って行き、息子セブと娘ジェーンは寂しさを募らせてゆく・・・。

映画『Sorry We Missed You(原題)』は2019年12月13日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開!
監督:ケン・ローチ
出演:クリス・ヒッチェンズ、デビー・ハニーウッド、リス・ストーン、ケイティ・プロクター
配給:ロングライド
photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019