ブロードウェイミュージカル「ピピン」日本語版公演のゲネプロが6月9日(日)に東急シアターオーブで行われ、囲み取材に城田優、Crystal Kayが応じた。

公演初日を翌日に控えたこの日、囲み取材に応じたのは主人公・ピピン役の城田優、ミュージカル初出演となるリーディングプレーヤー役のCrystal Kay。城田は開口一番に「断言します。これが城田優のミュージカル史上一番難易度が高く、チャレンジングで、スリリングがあり、だれが見てもすごい、目で見てわかる作品」と語り、「これ以上、自分が演じるものはないと言い切れます」と断言した。

「2時間10分が(休憩時間を除いた)上演時間だとしたら2時間5分は出てる」というほど出ずっぱりの城田。本作では「一番稽古に時間がかかったのはアクロバット」だといい、その本格的なアクロバットの演技に「誰が見ても楽しめないわけがない」と自信を見せた。

今回、ミュージカル初出演となったCrystal Kayは「見たら一生忘れない」と劇中のセリフで本作を表現。そんなCrystal Kayに城田は「初ミュージカルでこの大役は本当にすごいこと。お芝居で求められることは難しいし、歌も難しい。彼女はそれを見事に超えてきている」と絶賛した。そんな彼女は本作を「お客さんになりたい」というほど気に入っているようで、今回のオファーを受ける前にNYのブロードウェイで『ピピン』を観劇しており、その際に「主演後、パティーナ(・ミラー)さんと間違えられた。だから絶対やらなきゃと思った」と今回自身が演じているリーディングプレイヤー役でトニー賞最優秀主演女優賞を受賞したパティーナとの縁を語った。

また、城田は本作を「ミュージカルというジャンルを超えていて、これは二度とできないと思う。再演があっても今しかできない」とまさにこのタイミングでの上演を喜び、「こんなに素晴らしいショーをぜひ共有したい」と自身の思いを明かした。

「ピピン」は1972年の初演にてトニー賞5部門を受賞、2013年に気鋭の演出家ダイアン・パウルスが新演出版を発表し、トニー賞を4部門受賞した。今回は新演出版を手がけたダイアン・パウルス自ら日本語版を演出し、ブロードウェイのクリエイティブスタッフも再集結。ダイアン・パウルスが主人公のピピン役に選んだ城田優、ミュージカル初出演となるCrystal Kay、さらに今井清隆、霧矢大夢、宮澤エマ、岡田亮輔、中尾ミエ/前田美波里(Wキャスト)といった実力派俳優陣が出演。オリジナル演出、セット、衣装と日本版キャストのシナジーは必見だ。

【取材・写真・文/編集部】

ブロードウェイミュージカル「ピピン」は2019年6月10日(月)~30日(日)に東京・東急シアターオーブ、7月6日(土)・7日(日)に名古屋・愛知県芸術劇場 大ホール、7月12日(金)~15日(月・祝)に大阪・オリックス劇場、7月20日(土)・21日(日)に静岡・静岡市清水文化会館マリナート 大ホールで上演!
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