『五億円のじんせい』の初日舞台挨拶が7月20日(土)にユーロスペースで行われ、望月歩、山田杏奈、文晟豪(ムン・ソンホ)監督が登壇した。

本作が初主演作となる望月は、冒頭で「おもしろかったですか?」と観客に問いかけ、大きな拍手が寄せられると、「これがやりたくて!うれしいです」と笑顔を見せ、その姿に会場からはさらに拍手が寄せられた。望月は、主演作ということで「これまで共演していた主役の方のたたずまいをまねしたいとがんばっていた」というが、「全然話せなくて心残りです」と悔しさをにじませ、「仲良くなったという頃にクランクアップ」と振り返った。

山田は、自身の役柄について「魅力的なので、どう表現すればいいかと楽しかったです」と難しい役どころながらも楽しんで演じたことを明かした。そんな山田は、望月とは撮影がかぶったのが一日だけだったといい、互いに人見知りであることから「まだ敬語で話しているくらい」と苦笑いする望月。山田も「友達の話題とかを必死に話してました」と振り返った。

また、公開翌日以降も上映館であるユーロスペースにおいて、トークイベントが次々と予定されていることから、望月は「毎日楽しませていただこうと思っています。普段応援してくださっている方々に、こういう場所でしか恩返しができないので、できるだけ素でいたいなと」とコメント。

最後に山田は「初めて脚本をいただいたときに、本当に素敵な脚本で、たくさんの方の思いが詰まってこういう形になったんだなと思って、大事に大事にみなさんと作らせていただいた作品です」、望月は「主役という場に立ちたくてがんばってきました。この日を迎えられたことをうれしく思っています。そして、みなさんに見ていただいて、僕はいい反応だったと思っています。これから見ていただくからには、勇気をもってもらえる作品だと思いますが、見ていただいたみなさんの言葉が真実だと思います」とメッセージを送った。

善意の募金五億円により心臓手術に成功し、命を救われた少年・高月望来。17歳になり五億円にふさわしい自分かどうか悩んでいた望来は、とある出来事をきっかけに SNS で自殺を宣言。そこへ見知らぬアカウントから「死ぬなら五億円返してから死ね」というメッセージが届く。夏休み、望来は家を飛び出し、五億円の“借金”を返して自由になるための旅に出る。そして、様々な人と出会い、事件に巻き込まれながら、思わぬ発見が彼を待っていた―。主人公に抜擢されたのは、本作が初主演の撮影時に高校3年生だった望月歩。

【写真・文/編集部】

映画『五億円のじんせい』は2019年7月20日(土)よりユーロスペースほか全国で順次公開!
監督:文晟豪(ムン・ソンホ)
出演:望月歩、山田杏奈、森岡龍、松尾諭、芦那すみれ、吉岡睦雄、兵頭功海、小林ひかり、水澤紳吾、諏訪太朗、江本純子、坂口涼太郎/平田満、西田尚美
配給:NEW CINEMA PROJECT
©2019 『五億円のじんせい』NEW CINEMA PROJECT