草彅剛主演×市井昌秀監督による『台風家族』が9月6日(金)より全国で公開されることが決定した。

本作は、市井昌秀監督が構想から12年間あたためてきた“両親への想い”を形にしたオリジナルストーリー。鈴木家のきょうだいは10年ぶりに実家へ戻ってきた。銀行強盗を企て2000万円の大金と共に忽然と姿を消してしまった両親の“見せかけ”の葬儀を行うために。そこには〈怒り〉〈愛情〉〈嫉妬〉〈後悔〉〈許し〉......誰もが共感するさまざまな感情が紡がれている。世界一“クズ”な一家だけれど何故か憎めない、そんな愛すべき鈴木家の“台風”のようなめまぐるしい夏の一日は、果たしてどんな結末を迎えるのか。ブラックユーモアあふれる物語に隠された家族ひとりひとりの想いを知ったとき、思いがけない大きな“感動”が押し寄せてくる―?家族って何だろう──これは普遍的な“家族”の物語。

株式会社キノフィルムズ 代表取締役社長で本作『台風家族』のプロデューサーである武部由実子は、マスコミ向けに送られた書面で、本作について「出演者の1人である新井浩文氏が今年の2月に逮捕・起訴されたことを受け、弊社は6月公開予定であった本作の上映延期を決めました。延期を発表するやいなや、業界関係者の方々、俳優を生業にされている方々、そして多くのお客様から、『いつか公開される日を待っています。必ず公開してください』という多数のお声を頂いて参りました。またその一方で『公開などすべきではない』という厳しいご意見も多数頂戴致しました。」と、公開延期が決定した後の反応などを説明。

また、その後も「上映を希望する投稿や賛同の拡散が数えきれないほど起こり、イラストも書き添えられた手書きのハガキやお手紙が連日、何通も届くようになりました。」ときっかけとなったことを明かし、「これだけ多くの方々が『台風家族』の上映を希望されており、励みになればと、様々な形で想いをしたためてくださっている。この現実に、製作者である自分が何もアクションを起こさなくていいものなのか。 仮に本作品が今回の事件を想起させるものであれば検討の余地もありませんが、そうでないならば公開するという判断もあり得るのではないか。このように自問自答した結果の決断として、様々なご意見やご批判があるのは承知のうえ『事件と作品は別』という観点から公開に踏み切ることに決めました。」とその思いを語っている。

さらに、本編に関しては「スタッフとキャストが積み上げフィルムに焼き付けた“一瞬、一瞬という時間”を大切にしたい、そして、それは二度と取り戻せない時間でもある、という想いから、本編の再編集は行わず、そのまま上映をさせて頂く事に致しました。」と経緯を説明。また、「勿論、我々のこの決断については様々なご意見もあるかとは存じますが、公開までの約1カ月における映画の告知に際しては、細心の注意を払って参ります。なお、今回の公開時期・期間につきましては、一部で報道されております新井氏の公判日程とは一切関係がなく決められたものであることを念のため付言させて頂きます。」とコメントしている。

映画『台風家族』は2019年9月6日(金)より26日(木)まで全国で3週間限定公開!
監督:市井昌秀
出演:草彅剛、MEGUMI、中村倫也、尾野真千子、若葉竜也/甲田まひる、長内映里香、相島一之、斉藤暁/榊原るみ・藤竜也
配給:キノフィルムズ/木下グループ
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