吉田修一原作×瀬々敬久監督による心えぐられる衝撃作『楽園』の場面写真が解禁された。

ベストセラー作家・吉田修一の最高傑作と評される「犯罪小説集」が名匠・瀬々敬久によって映画化。主演は綾野剛。確かな演技力で急成長をみせる杉咲花が、緊張感溢れる本編に華を添える。そして名優・佐藤浩市が、重厚なドラマを支えて作品世界を完成させた。ある地方都市で起きた少女失踪事件。家族と周辺住民に深い影を落とした出来事をきっかけに知り合った孤独な青年・豪士と、失踪した少女の親友だった紡。不幸な生い立ち、過去に受けた心の傷、それぞれの不遇に共感しあう2人だが、事件から12年後に再び同じY字の分かれ道で少女が姿を消して、事態は急変する。一方、その場所にほど近い集落で暮らす善次郎は、亡くした妻の忘れ形見である愛犬と穏やかな日々を過ごしていた。だが、ある行き違いから周辺住民といさかいとなり、孤立を深める。次第に正気は失われ、誰もが想像もつかなかった事件に発展する。2つの事件、3つの運命、その陰に隠される真実とは―。“楽園”を求め、戻ることができない道を進んだ者の運命とは―。

今回、村上虹郎、片岡礼子、黒沢あすか、石橋静河、根岸季衣そして柄本明と日本映画界を支える錚々たる顔ぶれが熱演を見せている新たな場面写真が解禁された。村上虹郎は杉咲花演じる紡に思いを寄せる幼馴染の野上広呂を演じ、片岡礼子は同じ集落に住む佐藤浩市演じる善次郎の身を案じる黒塚久子を演じている。彼女自身も事件の渦中に巻き込まれマスコミに囲まれている姿は切迫した世界観を見事に描いている。また、黒沢あすかが演じるのは綾野剛演じる豪士の母親”中村洋子”。善次郎に押さえられながら何かを叫ぶ姿を写し出しており、まさに魂を込めた熱演を披露している。

石橋静河が演じるのは善次郎の亡き妻・田中紀子。優しい微笑を見せ透明感あふれる一枚となっている。そして、Y字路で失踪した少女の祖父である藤木五郎を演じた柄本明の激昂している表情、電話を受ける五郎の妻・朝子(根岸季衣)の不安で曇った表情は見るものにより一層の緊張感を与える。さらに綾野、杉咲、佐藤それぞれの新規カットも併せて解禁となった。ひどく怯えた様子の豪士、村の人には言えない秘密を抱えながらも村の行事に参加している紡、不遇の中でも安らぎのひと時を愛犬・レオと過ごす善次郎。そんな豪華キャスト陣が感情剥き出しの演技で本作の重厚で複雑なドラマを見事に創り上げている。

瀬々敬久が作り上げるシリアスで人間味溢れる世界観に豪華役者陣の魂の熱演が合わさり、令和最初にして最大の衝撃作となっている本作品の公開に期待が高まる。

映画『楽園』は2019年10月18日(金)より全国で公開!
監督・脚本:瀬々敬久
原作:吉田修一「犯罪小説集」(角川文庫刊)
出演:綾野剛/杉咲花、村上虹郎、片岡礼子、黒沢あすか、石橋静河、根岸季衣、柄本明、佐藤浩市
配給:KADOKAWA
© 2019「楽園」製作委員会