赤穂浪士の本当のミッションは“予算内に討ち入ること”・・・『決算!忠臣蔵』の新キャストが発表された。

年末の風物詩・忠臣蔵。本作はこれまでと一線を画す新しい忠臣蔵。主君・浅野内匠頭の仇を討つため、上限予算9500万以内でなんとか討入りするべく、「これなんぼ?」が口癖の内蔵助を筆頭に、なんと本編は全編関西弁。主演・大石内蔵助に堤真一、内蔵助を支える貧乏なそろばん侍・矢頭長助には時代劇初挑戦の岡村隆史。さらに堤真一、岡村隆史に続く、第2弾キャストとして、濱田岳、妻夫木聡、荒川良々、石原さとみ、竹内結子、西村まさ彦、寺脇康文、上島竜兵、堀部圭亮、山口良一、鈴木福、千葉雄大、滝藤賢一、笹野高史らが共演する。

今回、本作の新キャストとして、阿部サダヲの出演が発表された。その役どころは赤穂藩藩主・浅野内匠頭(あさの・たくみのかみ)。阿部は、大河ドラマ「元禄繚乱」(1999/NHK)で幕府側の真田信就役にて出演しているが、忠臣蔵の中心人物や浅野内匠頭を演じるのは初めてで、中村組には『奇跡のリンゴ』『殿、利息でござる!』に続き、3作目の出演。浅野は“濁ったものを清くする”ことがモットーの一本気な性格が故に、賄賂まみれの吉良上野介に江戸城で斬りかかり、即日切腹。その結果、藩はお取り潰しとなり、残された赤穂浪士たちがその仇を討つため、吉良邸へ討ち入りをすることとなる。いわば、忠臣蔵の物語の全てのきっかけを作った人物。

『舞妓Haaaan!!!』以来、13年ぶりの共演となった堤から「君のせいで皆がこんな大変な目に遭うんやで」と恨み節を言われながらも、変わらず息はピッタリ。この人のためならば命を懸けてもいい、と思わせるような不思議な魅力のある内匠頭を演じる。

阿部サダヲ コメント

中村組に参加させて頂くのは今回で3作目なのですが、何故か毎回「真面目な人」役を頂きます。今回の浅野内匠頭も凄いです。(笑)
中村組に少しでも参加できて嬉しかったです!でもその少しが
皆さんを大変な事に巻き込んでしまうんですよね。
すみません、切腹してしまったので知りませんが。(笑)
面白いです『中村組忠臣蔵』

中村義洋(監督)コメント

今回の忠臣蔵での浅野内匠頭は、狂気をはらんだ一途さが必要でした。そうなるとサダヲさんしか思い浮かばなかったんですが、大河主演ですし、こちらの撮影は京都ですし、無理かなあと思っていたところ、何とか調整して頂きご出演が叶いました。朝イチ、本気の「この間の遺恨、覚えたるかー!」という、障子紙が震えるほどの怒声を聞いたら、やって頂けて本当に良かったと思うと同時に、これは是が非でも討ち入りしなきゃなと、スタッフ一同、四十七士のような感慨を抱いたものです。

池田史嗣(プロデューサー)コメント

赤穂事件は、この殿様が突然キレてしまったことが全ての始まり。
その実像は諸説あって、「正義感が強くて繊細な良い人説」から「いきなり癇癪を起こす病み気味のヤバい人説」まで。しかも我々の忠臣蔵はコメディなので、笑いが必要。
そんな役ができるのは今や大河主演の国民的俳優にして中村組の最終兵器・阿部サダヲさんしかいないという意見で監督と完全合致。
おそらく忠臣蔵史上(色んな意味で)最もヤバい浅野内匠頭でした。
とびきりキュートで魅力的なサダヲさんがやらかしてしまったせいで、堤さん岡村さん以下オールスターズ全員が困り果てるところから始まる今回の忠臣蔵。
冒頭からテンション高めにスタートします。どうぞご期待くださいませ。

映画『決算!忠臣蔵』は2019年11月22日(金)より全国で公開!
監督・脚本:中村義洋
原作:山本博文『「忠臣蔵」の決算書』(新潮新書)
出演:堤真一、岡村隆史、濱田岳、横山裕、妻夫木聡、荒川良々、竹内結子、石原さとみ
配給:松竹
©2019「決算!忠臣蔵」製作委員会