フランスの実写版シティーハンター『NICKY LARSON(原題)』が『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』の邦題で11月に公開されることが決定し、併せて特報映像とティザービジュアルが解禁された。

原作は1985年に「週刊少年ジャンプ」で連載スタートした北条司先生の不朽の名作「シティーハンター」。1987年にテレビアニメの放送が開始され、1999年のTVスペシャルから20年ぶりとなるアニメ映画『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』が、今年2月8日に公開されると、公開4日間で32万人以上を動員し、興収15億超えの大ヒットを記録。原作コミックとアニメはヨーロッパに渡り、フランスでは「クラブ・ドロテ」というエンタメ番組で『NICKY LARSON(ニッキー・ラーソン)』のタイトルで放送され大人気となった。本作フランス実写版の監督&主演を務めたフィリップ・ラショーは、1980年生まれの38歳。小学生のときに、この番組を観て、「シティーハンター」と「ドラゴンボールZ」を大好きになったという。

ラショー監督は、企画書・プロットに直筆の手紙を添え、原作者・北条司の事務所に送付、そのプロットを北が気に入り、脚本を携えラショー監督が来日、映画化の許諾を得た。本作の製作発表ニュースが流れた際にはファンからも不安の声が駆け巡った。しかし、ポスタービジュアルや予告編が公開されはじめると、そのクオリティと“冴羽獠”・“槇村香”・“海坊主”ら主要キャラクターの再現度の高さから、不安の声は期待の声へ。北条はパリで開かれたコミコンで、公開前の本作トークイベントに参加、いち早く鑑賞した北条の「これぞシティーハンター!」との太鼓判に、さらに期待が膨らんでいた。フランスで公開されると2週間で観客動員100万人を突破。満を持して日本逆上陸となった。

日本での公開決定をラショー監督は「ようやく日本の権利元と連絡がつき、18か月かけて書いた脚本を持って北条先生に会いに行き、その48時間後にOKがでたんだ。北条先生から、脚本が原作に忠実で、このストーリーは原作にも入れたかったと言ってもらった。最高の褒め言葉で、天にも昇る気持ちだったよ!その時のことを考えると、こんなにも早く日本の皆さんに観てもらえる日がやってくるなんて!お手柔らかに!」と日本の観客へコメント。

また、フランス実写版に「こういう手法で冴羽獠の危機を作るのか!これは思いつかなかった、やられた!」と、本作を大絶賛している原作者の北条から日本公開決定の朗報に「今年(2019年)は、シティーハンターの劇場アニメ版公開からはじまり、このフランス版の日本公開で締めくくることができ、まさに“シティーハンターイヤー”となりました。大変うれしく思います。監督の愛が詰まった、ワクワク、ドキドキするアクションコメディ映画となっています。シティーハンターを応援してくれる方には是非ご覧いただきたいです」と公開を喜ぶコメントが届いた。

フランス実写版168万人動員の理由は、下ネタ含め原作に忠実で、コメディとアクションの絶妙なバランスにある。ラショー監督は、コメディ映画「世界の果てまでヒャッハー!」(16)が、フランスで超特大の大ヒット。ホットな注目を集めているフランス・エンタメ界の新世代クリエーター。ラショー監督は「まずは原作に極力忠実であること。その上で、シティーハンターの世界観と自分のユーモアを融合させた、現代的なアクションコメディを作ることを心がけた」と語っている。

特報映像

映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』は2019年11月よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:フィリップ・ラショー
出演:フィリップ・ラショー、エロディ・フォンタン
配給:アルバトロス・フィルム 
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