『アイネクライネナハトムジーク』の完成披露上映会が8月21日(水)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、三浦春馬、多部未華子、矢本悠馬、森絵梨佳、恒松祐里、萩原利久、貫地谷しほり、原田泰造、今泉力哉監督が登壇した。

これまでにも“4年に一度共演している”という三浦と多部。三浦は「『まるでオリンピックのような関係だよね』って多部さんがおっしゃってくださいました」と笑いを誘いつつ、同じ劇場で三浦が二十歳の時にも舞台挨拶をしていたことを明かし、「感慨深い。その頃よりはゆとりをもって立てている」と笑顔を見せた。

劇中でカップルを演じる三浦と多部だが、多部は「共演してきたことは無駄じゃなかったんだなと思うことが撮影中にいっぱいあった」と共演を重ねてきた2人だからこその演技を見せていることを明かした。対する三浦も「自然体で過ごすことができた」と多部との関係性を明かした。

三浦演じる佐藤の学生時代からの親友である織田一真を演じた矢本は、高校生役を演じることが多い中で本作では“父親”という役柄にプレッシャーを感じたことを明かし、「結婚もしていなかったし、子どももいなかったので想像力で補うしかなかったです。結婚のことを考えると、結婚とか家族って楽しそうだなっていう発想になって、今年結婚しました。いい影響を得た作品になりました」と語り、会場からは拍手と歓声が沸き起こった。

最後に三浦は思いやりの連鎖から始まり奇跡へとつながる。見ていただいた後に、日常生活にこんなにも思いやりがあふれていたんだ、奥さんや友人とのきずなはあの時の思いやりから成り立っていたんだと気づくきっかけをくれるような映画です。今の日常を、今以上に誇ってもらえる映画です」と本作をアピールした。

原作は、現在に至るまでに42万部(電子書籍を除く)を売り上げる伊坂幸太郎によるベストセラー。6章の短編から成るこの原作には、登場人物それぞれに伏線が敷かれ、最終章でそれが回収されるという伊坂ならではの仕掛けがあるのだが、映画でも三浦春馬演じる佐藤という男を中心に展開していく。監督を務めるのは、緻密な構成と巧みな演出で、リアルで新しい恋愛群像を描いてきた“ダメ恋愛映画の旗手”とも称される、今注目の新鋭監督・今泉力哉。今回は、原作者の伊坂幸太郎から「映像化できるのは今泉監督しかいない!」とラブコールを受け快諾した。

【写真・文/編集部】

映画『アイネクライネナハトムジーク』は2019年9月13日(金)より宮城県で先行公開、9月20日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開!
監督:今泉力哉
出演:三浦春馬、多部未華子、矢本悠馬、森絵梨佳、恒松祐里、萩原利久、成田瑛基、八木優希、こだまたいち、MEGUMI、柳憂怜、濱田マリ/藤原季節、中川翼、祷キララ/伊達みきお、富澤たけし、貫地谷しほり/原田泰造
配給:ギャガ
©2019 映画「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会