『アイネクライネナハトムジーク』の公開記念舞台挨拶が9月21日(土)にTOHOシネマズ日比谷で行われ、三浦春馬、多部未華子、貫地谷しほり、森絵梨佳、恒松祐里、萩原利久、主題歌と劇伴を担当した斉藤和義、今泉力哉監督が登壇した。

不器用ながらも愛すべき人々との“出会い”の連鎖を、“10年”に渡って描いた本作。このテーマにちなんで、“最近の出会い”を聞かれた三浦は、本作の撮影で今泉監督に「『相手の表情をしっかり使ってあげてください』ってアドバイスをいただきました」と作品や監督との出会いに感謝の気持ちを明かした。

続く多部は、本作のロケ地でもある仙台にキャンペーンで訪れた時のことを振り返り、「その時に飲んだ“タピオカずんだシェイク”が信じられないくらいおいしかった」と興奮気味に語り、一緒に飲んだ三浦も「奇跡のコラボでした」とコメント。さらに「撮影で10日くらいいたんですけど存在もしらなくて。そして出会ってしまったんです、先週。衝撃でした」という多部に、三浦は「天にも昇るおいしさでした。その日一番テンションあがってましたから」と明かした

そんな三浦と同じ事務所に所属する恒松は「小さいころから三浦さんのお顔がすごく好きです。性格も大好きです。本当に素敵な先輩で、ミュージカルをやらせていただいてるんですけど歌の先生を紹介してくださったり、後輩思いの素敵な先輩です」と大絶賛。これには三浦も照れ笑いを浮かべつつ「初めて言われた」と笑顔を見せた。

また、作品が10年に渡った時を描いていることにちなんで、“長い間ずっと好きなこと”と“長い間ずっと苦手なこと”をフリップで答え、サーフィンがずっと好きだという三浦は、反対に嫌いなものとして“カマキリ”を挙げ、「戦闘モードになった時に」と幼少期から苦手であることを明かした。

さらにイベントでは、斉藤が主題歌「小さな夜」を生で披露。すぐ近くでキャストたちが聞く中での歌唱に「やりづらいです(笑)」と苦笑いを浮かべつつ、パフォーマンスが終わると、会場中から大きな拍手が沸き起こり、三浦も「素敵ですね!本当にこんなに贅沢な時間はないです」と大興奮の様子だった。

最後に三浦は「奇跡って特別な響きに聞こえると思うんですけど、奇跡はだれかが誰かをほんの少し思いやることから始まって、その思いやりが行動につながって、その行動が連鎖をして、奇跡を生むんじゃないかと感じました。この映画を見て、ご自身の何気ない生活の中にも思いやりはたくさんあふれていて、奇跡につながっていると感じていただけると嬉しいです。ご自身の私生活をより誇っていただける作品になったと思います」と本作をアピールした。

原作は、現在に至るまでに42万部(電子書籍を除く)を売り上げる伊坂幸太郎によるベストセラー。6章の短編から成るこの原作には、登場人物それぞれに伏線が敷かれ、最終章でそれが回収されるという伊坂ならではの仕掛けがあるのだが、映画でも三浦春馬演じる佐藤という男を中心に展開していく。監督を務めるのは、緻密な構成と巧みな演出で、リアルで新しい恋愛群像を描いてきた“ダメ恋愛映画の旗手”とも称される、今注目の新鋭監督・今泉力哉。今回は、原作者の伊坂幸太郎から「映像化できるのは今泉監督しかいない!」とラブコールを受け快諾した。

【写真・文/編集部】

映画『アイネクライネナハトムジーク』は全国で公開中!
監督:今泉力哉
出演:三浦春馬、多部未華子、矢本悠馬、森絵梨佳、恒松祐里、萩原利久、成田瑛基、八木優希、こだまたいち、MEGUMI、柳憂怜、濱田マリ/藤原季節、中川翼、祷キララ/伊達みきお、富澤たけし、貫地谷しほり/原田泰造
配給:ギャガ
©2019 映画「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会