『地獄少女』の公開記念舞台挨拶が11月16日(土)に新宿バルト9で行われ、玉城ティナ、橋本マナミ、楽駆、森七菜、仁村紗和、大場美奈(SKE48)藤田富、白石晃士監督が登壇した。

本作で“地獄少女”の閻魔あいを演じた主演の玉城は、上映後の観客を前に「どういう気持ちで私を見ているのか不安です(笑)」と挨拶し、「今までにやったことがない役ですし、演技のアプローチも違う形じで取り組ませていただいたので、全然違う私を」と自信を見せた。

また、話題作への出演が続く中で“人間ではない役”を演じたことについて「(過去には)宇宙人もやっていたりして、宇宙と地獄をやったので、ほかに何ができるかなという感じですけど、何かあったらよろしくお願いします」とコメントし、会場を沸かせた。

玉城とは『貞子vs伽椰子』(2016)以来のタッグとなる白石監督は、本作での玉城の演技に「素晴らしい役者さんになられた。ほとんどお任せでした」と明かし、「玉城さんが作ってきたキャラクター像がドンピシャだったので、演技の内容は何も言わなかったです」と称賛。これに玉城は「言われなさ過ぎて不安でした」と明かし、会場は笑いに包まれた。

橋本や楽駆が妖怪を演じる中で、高校生の美保を演じた森は「普通さを大事にしていました」と明かす通り、劇中では「皆さんに共感してもらえるように」演じたと語った。そんな森の撮影では、白石監督も「ハラハラしていた」という時間がない中での撮影でも「待つことなく本番に行けてありがたかった」と高い集中力と気持ちの入れ込みに感謝をする場面もあったが、「本当は泣いてるシーンもあったけどカットしています」と白石監督が明かすと、森は「見てほしいところばかり(笑)」と笑いを誘った。

また、劇中では「決めのシーンしかないというくらい決めまくってる」という玉城だが、そのセリフのシーンでは「一回も瞬きをしていないんです。何分間かあって、目がどんどん乾いてきて、コンタクトなので視点が合わなくなってきて、もや~っとした世界の中で言っていました」と明かす場面もあった。

世の物に在らざる佇まいで演じるのは、話題作への出演が続く玉城ティナ。地獄通信にアクセスし、地獄少女と契約する女子高生の市川美保には、新人ながら「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」での好演で今最も注目される若手女優の森七菜、美保の親友、南條遥には数多くのCM出演で話題の仁村紗和と、若手演技派俳優の注目株が集められた。さらに、アイドルの御厨早苗役をSKE48の大場美奈が演じている。地獄少女と女子高生とアイドルが繰り広げる、赤黒くキラキラと輝く、世界に一つだけの戦慄の青春。白石晃士監督メイドの最凶の〈地獄映像〉で放つ、切なくも美しい地獄送りアトラクションムービーが完成した―。

【写真・文/編集部】

映画『地獄少女』は2019年11月15日(金)よりに新宿バルト9ほか全国で公開!
監督・脚本:白石晃士
出演:玉城ティナ、橋本マナミ、楽駆、麿赤兒、森七菜、仁村紗和、大場美奈(SKE48)、森優作、片岡礼子、成田瑛基/藤田富、波岡一喜
配給:ギャガ
©地獄少女プロジェクト/2019 映画『地獄少女』製作委員会