『ぼくらの7日間戦争』の初日舞台挨拶が12月13日(金)にTOHOシネマズ日比谷で行われ、北村匠海、芳根京子、宮沢りえ、村野佑太監督が登壇した。

今回の舞台挨拶では、W主演を務める北村と芳根に加えて、実写版で女優デビューを飾り、本作で声優として出演している宮沢も登壇。冒頭の挨拶で宮沢は「夢にも思っていなかった」と30年以上の時を経て、再び同役として出演することへの思いを明かした。

実写版を鑑賞した北村は「子どもたちが大人に見えて不思議な感じでした」と明かし、「時代は移り変わるけど、そのバトンを受け継げてよかった」と語った。芳根も「こうやって大人の階段をのぼっていくんだなと。今の時代にはないその時代の力強さを感じてうらやましかった」と現代との雰囲気の違いなどを語った。

その作品に出演していた宮沢は「演技に対する不得意感というか、劣等感が(あった)。ほかの人たちより経験が少なかったので苦労しました」と苦笑しつつ、「現場に入るとスタッフのエネルギーに押されて、できないとおもったことがどんどんできていき、演じることの奇跡をなんとなく感じた気がします」と演技への初挑戦を振り返った。

そして、その30年後を描いた本作に出演する北村は、実写版との違いについて「誤ったSNSでの攻撃だったりが表現されています」と明かしつつ、「たった7日間だけど、ぶつけあったりなぐさめあったり、最初はチグハグだったのがまとまって、みんなが前を向いていける」と学生に向けてメッセージを送った。芳根も「私も学生の頃、本音を言える友だちと出会えて変われた。絶対にいつかいい未来が見える日が来るし、希望の光はあるから、この作品を通して、一緒にがんばっていけたらいいなと思います」とエールを送った。

最後に芳根は「2019年、みなさんとこの作品で一年を締められたらいいなと思います」と笑顔で挨拶し、北村は「もしかしたら30年後、違う『僕らの7日間戦争』に出られたらいいなと思います。それくらい時代は変われど、ずっとみなさんの心に残る作品だと思います」と本作をアピールし、芳根も「私も便乗させてください」とコメントし、会場を沸かせた。

30年以上にわたって多くの読者をとりこにしてきた累計発行部数2,000万部を超える「ぼくら」シリーズ第1作「ぼくらの七日間戦争」を原作とした本作。宮沢りえ主演の実写映画「ぼくらの七日間戦争」で、親や教師からの管理教育に反抗し、廃工場に立てこもって大人たちをやっつけた少年少女たちの“七日間戦争”から30年ほどの時が流れた2020年が舞台となり、原作のスピリットを受け継いだ新たなストーリーがアニメーション映像によって展開される。北村匠海と芳根京子が初共演でW主演。さらに実写版『ぼくらの七日間戦争』で女優デビュー&初主演を飾った宮沢りえが、“2020年の中山ひとみ”役として登場する。

【写真・文/編集部】

映画『ぼくらの7日間戦争』は全国で公開中!
監督:村野佑太
原作:宗田理「ぼくらの七日間戦争」(角川つばさ文庫・角川文庫/KADOKAWA刊)
声の出演:北村匠海、芳根京子/宮沢りえ(特別出演)/潘めぐみ、鈴木達央、大塚剛央、道井悠、小市眞琴、櫻井孝宏
配給:ギャガ、KADOKAWA
©2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会