『初恋』のジャパンプレミアが2月2日(日)に新宿バルト9で行われ、窪田正孝、内野聖陽、大森南朋、染谷将太、小西桜子、ベッキー、村上淳、三池崇史監督が登壇した。

カンヌ国際映画祭やトロント国際映画祭をはじめとした世界30以上の映画祭から招待され、世界中の映画ファンの話題を集めている三池監督の最新作が、いよいよ日本で公開される。そんな最新作を引っ提げた三池監督は「一番戸惑われるのは日本のお客さんかもしれない」とコメントし、会場を沸かせた。

クロストーク形式で大いに盛り上がったイベントとなったが、撮影中も和気あいあいとしていたようで、車に乗って銃を使うシーンでも「カットがかかると全員で大爆笑」というほどだったという。撮影では、ベッキーが“歌舞伎町を裸足で雄たけびを上げながら走るシーン”があったようで、このシーンは周囲の人にバレないように離れたところから撮影をしていたことを明かした。この撮影にはベッキーも「『ベッキーが血を流して裸足で走ってる』ってなっちゃって大丈夫かな?」とコメントし、これに大森は「またなんかあったのか」とツッコミを入れ、会場は大爆笑に包まれた。ベッキーは「“撮影ですよ”とお伝えできてうれしい」と語った。

そんな苦労もありつつ、三池組についてベッキーは「阿吽の呼吸がすごい。私のボルテージをわかってくださる」と初参加ながら、自身の感情表現をうまく引き出しレクれたことに感謝の気持ちを明かした。また、同じく初参加の村上は「憧れにあこがれまくった三池組だったんですけど、監督とトップにスタッフが完璧でした」と大絶賛した。

また、窪田は「基本的に三池さんと仕事をするときは夜なんです。夜をこんなに味方につける監督さんはいない。見えなくなる中で芝居をする感覚って不思議な高揚感があって、何とも言えない感覚になる」と振り返った。

さらに、“2020年にやってみたい初○○は?”という質問に「ずっと富士山に登りたいと言っていたんですけど、今年こそは奥さまと一緒に行きたい」と昨年結婚した水川あさみとの登頂を決意。さらに「一緒に行きましょう」と染谷らを誘ったものの「いやいや、二人で行ってらっしゃいよ~」と返し、笑いを誘った。

三池崇史監督が本作で挑んだのは原作のないオリジナル作品。希有の才能を持つ、プロボクサー葛城レオ(窪田正孝)が、負けるはずのない相手との試合でKO負けを喫したことから、人生の歯車が一気に狂い、アンダーグラウンドの世界で巻き起こる人生で最高に濃密な一晩を描く。主演を窪田正孝が務め、「ケータイ捜査官7」以来約10年ぶりに三池崇史監督とタッグを組む。

【写真・文/編集部】

映画『初恋』は2020年2月28日(金)より全国で公開!
監督:三池崇史
出演:窪田正孝、大森南朋、染谷将太、小西桜子、ベッキー、三浦貴大、藤岡麻美、顏正國、段鈞豪、矢島舞美、出合正幸、村上淳、滝藤賢一、ベンガル、塩見三省/内野聖陽
配給:東映
©2020「初恋」製作委員会