『酔うと化け物になる父がつらい』の完成披露試写会が2月3日(月)に都内で行われ、松本穂香、渋川清彦、今泉佑唯、ともさかりえ、片桐健滋監督が登壇した。

原作が菊池真理子による実体験を基にしたエッセイということで、「(菊池)先生が満足者に仕上げたいというのがありました」と振り返る片桐監督。そんな本作で主役を演じた松本は「あまり意識ないことを意識した」と演じるうえで自然体を心掛けたことを明かした。その松本を「現場の居方が美しかった」と評する渋川。

自然体であるがゆえに演技にも熱がこもっていたようで、松本の演技にカメラマンを含めたキャストが号泣したこともあったよう。片桐監督は「僕たち涙腺弱い族なんで(笑)」と笑いつつ、松本は「愛のある現場でした」と笑顔を見せた。

また、今泉は「撮影場所が一軒家で密集していたので、圧倒されすぎちゃって・・・。このあと2週間撮影乗り切れるかなと不安になりました」と振り返りつつ、松本とは撮影の合間に話をしたようで、「アイドル時代の話とかを聞いて。握手会ってどんな感じなのとか(笑)」と明かし、今泉は「ずっと頼っちゃってました」と語った。

イベントではこの日が節分であることと、タイトルにちなんで“化け物は外、福は内”の掛け声で豆まきを行い、さらに5日が23歳の誕生日となる松本に恵方巻ロールケーキがサプライズで用意された。最後に松本は「みなさんの何かひとつきっかけになればうれしい」と本作をアピールした。

アルコールに溺れる父を持った作者・菊池真理子の実体験に基づくコミックエッセイを原作とした本作。主人公・田所サキを演じるのは松本穂香。自分の気持ちに蓋をするサキの感情の機微を、繊細な演技で体現している。酔うと“化け物”になるサキの父・田所トシフミを演じるのは渋川清彦。さらに、ともさかりえ、今泉佑唯、恒松祐里、濱正悟、浜野謙太といった個性豊かな俳優陣が集結。メガホンをとるのは、自身初の長編映画となった『ルームロンダリング』(18)で注目を浴びた新鋭・片桐健滋。

【写真・文/編集部】

映画『酔うと化け物になる父がつらい』は2020年3月6日(金)より新宿武蔵野館ほか全国で公開!
監督:片桐健滋
出演:松本穂香、渋川清彦、今泉佑唯、恒松祐里、濱正悟、浜野謙太、ともさかりえ
配給:ファントム・フィルム
©菊池真理子/秋田書店 ©2019 映画「酔うと化け物になる父がつらい」製作委員会