『2分の1の魔法』のワールドプレミアが2月19日(水)[日本時間]にロサンゼルス・ハリウッドで行われ、声優を務めたトム・ホランド、クリス・プラットらが登壇した。

ディズニー&ピクサーの大ヒット作『トイ・ストーリー4』が今年度アカデミー賞長編アニメ賞を受賞し、世界中のメディアから注目が集まっている本作。アカデミー賞授賞式が行われたドルビーシアターのすぐ近くにあるエル・キャピタンシアターで行われたワールドプレミアには、世界中から集まった各国のメディアが駆け付けた。会場は、本作の舞台となる“魔法が消えかけた”世界をイメージした装飾が施され、イアンとバーリーがお父さんを乗せて旅をすることになるペガサスが描かれたバーリーの愛車“グヴィネヴィア”も登場。

本作の世界観をイメージしたブルーカーペットの周りには若い女性を中心に多くのファンが集まる中で、イアン役のトム・ホランドとバーリー役のクリス・プラットが登場すると、会場は大歓声と拍手が沸き起こり、会場のボルテージは一気に最高潮に達した。アベンジャーズの一員として共演歴がある二人は、まるで本当の“兄弟”のように仲良く笑顔で再会を果たし、アベンジャーズを超える兄弟の絆について熱く語った。トム・ホランドは内気で自分に自信がないが、実は隠れた魔法の才能を持つ少年イアン、クリス・プラットは陽気で好奇心旺盛な魔法オタクだが、実はいつもイアンを優しく見守る兄バーリーを演じている。

クリスは大親友であるトムと一緒にアフレコしたそうで、「普通は一緒に声の収録をすることはないみたいだけど、何かが起きることを期待してトムと一緒に声の収録をさせてもらった。トムと一緒だからこそ、兄弟の絆が生まれるかどうか試してみたかったんだ。僕としては確かに魔法が起きたと思うし、作品からも僕たちの絆を感じてもらえると思う。これほど最高なことはないよ」と熱く語り、仲良しの二人だからこそより深い絆で結ばれている兄弟役を演じられた。

さらにトムは本作に出演したことで“夢”が叶ったそうで「クリスと話していたんだけど、どの役者にも目標がある。僕にとって夢の一つが、スーパーヒーロー(アベンジャーズ)を演じることと、クリスと一緒にピクサー作品に出演することだったんだ。今日こうしてここに来られたのは本当に素晴らしく幸運なことだと思っているよ」と笑顔を見せた。二人は集まったファンに向けて写真を撮ったり、サインをしたり丁寧にファンサービスを行い、そのたびに大きな歓声が上がった。

本作はダン・スキャンロン監督自身の実体験を元に制作されている。ダン監督の“もしもお父さんに一度だけでも会えたら・・・”という願いから、主人公イアンと兄バーリーが父親を魔法で復活させる旅に出るストーリーが描かれている。しかしお父さんと一緒にいられるのは24時間だけだった。ピクサー史上最も衝撃で感動的な結末が待ち受けている本作だが、ダン監督は本作に込めたメッセージについて「この物語は僕が1歳の時に亡くなった父親と僕たち兄弟の関係からインスピレーションを受けて描かれているんだ。大切な人を失くした経験は誰にでもあるはずだし、その人と一日だけ一緒に過ごすことができたら・・・それは素晴らしい出来事になると思う。イアンは内気でシャイで自分に自信がない少年だけど、彼はお父さんに会うために勇気を出して自分を信じることが必要になるんだ。イアンと兄
バーリーとの旅を通じて成長していく姿は誰もが共感できると思うよ」と明かした。

「トイ・ストーリー」のおもちゃの世界、「モンスターズ・インク」のモンスターの世界、「ファインディング・ニモ」の魚の世界など、イマジネーションあふれる“もしも”の世界を描き、世界中に感動を贈り届けてきたディズニー/ピクサー最新作の舞台は「かつて魔法があふれて“いた”世界」。24時間だけ父を蘇らせる魔法・・・に失敗し蘇ったのは2分の1の足だけ。24時間以内に魔法を完成させて父に会いたい。内気な少年イアンと兄バーリーが魔法の謎を解く冒険の旅に出る。監督は『モンスターズ・ユニバーシティ』(13)のダン・スキャンロン。

映画『2分の1の魔法』は2020年3月13日(金)より全国で公開!
監督:ダン・スキャンロン
声の出演:トム・ホランド、クリス・プラット
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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