『舟を編む』『町田くんの世界』の石井裕也監督最新作『生きちゃった』の最終予告編が解禁された。

石井裕也監督のオリジナル脚本による最新作で主演を務めるのは、映画、舞台、ドラマなどの出演オファーが相次ぎ、インディペンデント映画から大作映画にまで幅広く出演し、『町田くんの世界』に続いての石井組となる仲野太賀。共演には、『葛城事件』や『愛がなんだ』『街の上で』などに出演し、唯一無二の存在感と比類なき演技力を持つ若葉竜也。山田厚久(仲野太賀)と武田(若葉竜也)は幼馴染。厚久は同じく幼馴染である奈津美と結婚しており、5歳の娘がいる。平凡だがそれなりの生活を送っていたが、ある日、厚久が会社を早退して家に帰ると、奈津美が見知らぬ男と情事に耽っていた。あまりにも急なことで、厚久は怒ることもできなければ悲しむこともできない。感情に蓋をすることしかできなかった。その日を境に厚久と奈津美、武田の関係は歪んでいき、物語は予期せぬ展開へと向かっていく・・・。

今回解禁された予告編は、心臓の鼓動音と共に、主演の仲野太賀演じる厚久の「何でだろう、声が出ないんだ。日本人だからかな」と発する映像シーンから始まり、妻・奈津美(大島優子)の浮気現場を目撃する厚久、父親ではない別の男と幸せそうに食卓を囲む厚久の娘・鈴(太田結乃)、原っぱを疾走する母(伊佐山ひろ子)、見知らぬ男性に写真を撮られる厚久と両親の姿が不規則に映し出されたのち、若葉竜也、パク・ジョンボム、芹澤興人、レ・ロマネスクら出演者の顔が加速する鼓動音に合わせて次々と切り替わる。

そして、悲痛な叫びをあげる大島優子の姿で鼓動音が鳴りやみ、最後にピアノの旋律と共に、車内でむさび泣き感情を剥き出しにした仲野太賀と若葉竜也の姿を映し出した映像で収斂する内容で、映画のクライマックスを見せるという、斬新かつ出し惜しみのない映像となっている。物語をわかりやすく説明するために重点を置いた従来の予告編ではなく、演者たちの剥き出しの感情に重点を置いた内容だ。

予告編

映画『生きちゃった』は2020年10月3日(土)よりユーロスペースほか全国で公開!
脚本・監督・プロデューサー:石井裕也
出演:仲野太賀、大島優子、パク・ジョンボム、毎熊克哉、太田結乃、柳生みゆ、レ・ロマネスク、芹澤興人、北村有起哉、原日出子、鶴見辰吾、伊佐山ひろ子、嶋田久作、若葉竜也
配給:フィルムランド
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