『小説の神様 君としか描けない物語』の公開直前イベントが9月28日(月)に都内で行われ、佐藤大樹、橋本環奈、佐藤流司、杏花、莉子、坂口涼太郎、片岡愛之助、久保茂昭監督が登壇した。

5月の公開予定が新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期され、10月の公開が決まっている本作。「決まった時、監督に『おめでとうございます』と伝えた」という佐藤大樹は、本作について「魂を注ぎ込んで作り上げた大切な作品」と並々ならぬ決意で挑んだことを明かした。そんな本作は「原作を読んだ時に真っ先に大樹に演じてもらいたいと思った」という久保監督の熱意から2年をかけて作り上げられた。

佐藤大樹と橋本は本作が初共演となったが、橋本の初対面の印象について「初めてお会いした時に、コンビニ袋1枚くらいの荷物で来て、さらっと本読みに来て、さらっと帰る。物腰がやわらかくて、飾らなくてこんなにフランクな女優さんはいない。国民的に愛されている理由がわかりました」と大絶賛する佐藤大樹。橋本は佐藤大樹の印象を「こんなにいい雰囲気にできる。誰とでも仲良くなれる」と笑顔で語った。

この日も終始和気あいあいとしていた佐藤大樹、橋本、佐藤流司、杏花の4人だが、「高校生(の役)なので、現場づくりが何より大事だと思いました」という佐藤流司の提案で、「4人が初めて会った時にグループメールを作ってくれた」と明かす佐藤大樹。さらに「その日にご飯に行こうと言ってくれて、話したことがない4人でご飯に行ったんです。そこで意気投合しまくっちゃって・・・。次の日に部室で4人のシーンがあったんですけど、監督が『え?何があったの?』って」と監督も驚く出来事があったことがあったことを明かした。

さらに、今回映画初出演の莉子は、劇中で兄役を務めた佐藤大樹について「お兄ちゃんがいたら佐藤さんみたいなお兄ちゃんが欲しいなって思うくらいコミュニケーションを大切にしてくださってすごくありがたかったです」と感謝の気持ちを明かした。

劇中では橋本が佐藤大樹に平手打ちをするシーンが話題となっているが、このシーンについて「台本上書かれていたよりめちゃくちゃ増やされていて」と明かす佐藤大樹。橋本は「段取りの時は一回だけのビンタでで、久保さんが“大樹が殴られているところが見たい”という意思があったので、そのシーンが一番にこやかだったんじゃないかな」と振り返り、その久保監督は「お二人のお芝居がよかったから喜んだんだからね(笑)」と笑いを誘った。

また、映画のタイトルにちなんで、お互いを“●●の神様”と例えるお題に、佐藤大樹は橋本環奈について「コミュ力の神様」と答え、「誰とでも仲良くできるし、懐に飛び込んでくるのが上手な人」とコメント、橋本は「私もコミュ力って書こうとした!」と言いつつ「令和のマルチ神様」と答え、「令和っていう言葉を使いたがるというイメージと、お芝居もできるし、お話も上手なのでマルチに活躍できる人だと思った」とコメントした。

最後に橋本は「諦めない気持ちは時々傷つくことも、挫折しえしまいそうなときもたくさんあると思うんですけど、この作品は背中を押してくれる、心に刺さる作品になっていると思います」、佐藤大樹は「どの人が見ても胸に熱く来るものがあると思います。キャスト、スタッフのみなさんに囲まれてみんなで情熱を注いで魂を込めた作品です」と本作をアピールした。

“夢を見失い自身の才能と現実のギャップに悩み、傷つきながらも挑戦していく登場人物の姿”がダイレクトに心に響く物語として人気を集める気鋭作家・相沢沙呼の「小説の神様」。中学生で作家デビューしたものの、発表した作品は酷評され売り上げも振るわない・・・自分を見失い思い悩む売れない高校生小説家千谷一也を演じるのはEXILE/FANTASTICSで活躍する一方、大ヒット作への出演等で俳優としても人気を集める佐藤大樹。一方、同じクラスの人気者でドSな性格でヒット作を連発する高校生小説家・小余綾詩凪には橋本環奈。すべてが真逆の2人に、編集者から下されたミッション―それは2人で1つの物語を共作し、大ベストセラーを生み出すことだった。

【写真/蔭山勝也、文/編集部】

映画『小説の神様 君としか描けない物語』は2020年10月2日(金)より全国で公開!
監督:久保茂昭
原作:相沢沙呼「小説の神様」(講談社タイガ刊)
出演:佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)、橋本環奈、佐藤流司、杏花、莉子、坂口涼太郎、山本未來、片岡愛之助、和久井映見
配給:HIGH BROW CINEMA
©2020「小説の神様」製作委員会