“事故物件住みます芸人”のベストセラー実話を実写映画化した『事故物件 恐い間取り』の4DX・MX4D版上映が10月2日(金)より開始され、原作者の松原タニシが体験した。

<事故物件住みます芸人>として活動する松原タニシの実体験によるベストセラーノンフィクションを映画化した本作。物語は、売れない芸人・山野ヤマメがプロデューサーから「テレビに出してやるから事故物件に住んでみろ」と無茶ぶりされ、殺人事件が起きた事故物件に住むところから始まる。1軒目の部屋で撮影された映像の中には白い“何か”が映っていたり、音声が乱れたり・・・。事故物件を転々としていくヤマメを待つ“最恐”の事故物件とは—。主演は亀梨和也。監督を務めるのは、『リング』(98)で日本映画界のホラーブームを牽引、『スマホを落としただけなのに』(18)の大ヒットも記憶に新しいホラー映画の巨匠・中田秀夫監督。脇を固めるのは奈緒、瀬戸康史、江口のりこ、木下ほうか、MEGUMI、真魚、瀧川英次、宇野祥平、高田純次、小手伸也ら豪華俳優陣に加え、有野晋哉・濱口優・団長安田・クロちゃんをはじめとした松竹芸能の芸人が多数出演。

「お化け屋敷とか苦手で、分かっていて驚かされるのが苦手なので、そういう意味で恐いというか、びっくりさせられたら怖いなという気持ちでした」と鑑賞前の気持ちを振り返る松原。今回、本作が大ヒットしている中で、さらに4DX・MX4D版が上映されることについては「ただでさえ二回三回と観てくださるお客さんが多い作品ですごく嬉しく思うんですけど、僕も何回も観させてもらって、観るたびに発見があって、細かい部分にも思考が張り巡らされていて、何回でも楽しめる作品ですが、さらに4DX、MX4Dが導入されるという事で、どのシーンでどういう仕掛けがあるんだろうとか、感情がさらに休まる暇がない、どうなってしまうんだろうという気持ちです。どうなっていくんだろう『事故物件 恐い間取り』は。自分が体験したものや書いたものをどんどん皆さんにいろんな楽しみ方を作っていただいて、面白いことになってるなという感じです」と喜びを口にしている。

実際に体験してみると「恐いを通り越して面白かったですね!」という松原は「特にクライマックスシーンは壮大なアトラクションというか、凄いお得な遊園地というか、ジェットコースターは5分くらいで終わるのに、それが2時間通して映像もあって体験できるという色んな意味の絶叫系遊園地ですよね。水、匂いなど色んな仕掛けが面白かったです」と特殊効果に満足げな様子。

一番印象に残ったシーンは「映像とリンクというよりは心情とリンク。登場人物の気持ちとリンクしている部分があったりして、それが面白いなと思います。自分がつらい時・切羽詰まった時、心がキューっとなる瞬間を物理的に間隔で味合わせてくれるというのは新しいなと思いました。僕が実際に、事故物件で使われてない駐輪場の裏の廊下を探索した時に、足をペタペタペタと何かに触られた体験があったのですが、あの時を思い出させる『何かに触られる』という恐怖はどのシーンか言えないが、うぉーっとなりました」と原作者ならではの感想。

今後4DX・MX4D版を鑑賞する人には「住んでる事故物件に座椅子があって、布団でなく座椅子で寝てしまうことがよくあり、朝起きたら色んな所が痛くなっていたりするのですが、もしかしたらこの4DX、MX4Dで体験したような感覚が寝ている間にも起きているんではないか。もしそうだとするのなら『事故物件座椅子体験』を皆さんも体験できる!(笑)」とコメントし、「色んな仕掛けがありますが、正直この映画に関してはどこまでが人為的な仕掛けで、どこからが『実はプログラムではそんな仕掛けしてないよ』という可能性もあるのではないのかなと思いました。だからあなたが今感じているのは4DX、MX4Dによる感触なのか、もしかしたらそれ以外の感触の可能性もあるんじゃないかなと・・・。その辺も疑いながら、体験してみてるとより恐いと思います」と本作をアピールしている。

映画『事故物件 恐い間取り』は全国で公開中!
監督:中田秀夫
出演:亀梨和也、奈緒、瀬戸康史、江口のりこ、MEGUMI、真魚、瀧川英次、木下ほうか、加藤諒、坂口涼太郎、中田クルミ、団長安田、クロちゃん、バービー、宇野祥平、高田純次、小手伸也/有野晋哉・濱口優(友情出演)
配給:松竹
©2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会