第33東京国際映画祭・日比谷会場オープニング・プログラムとして『神在月(かみありつき)のこども』のスタートアップイベントが10月31日(土)に東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場で行われ、miwa、神谷明、新津ちせが登壇した。

日本各地で“神無月(かんなづき)”と呼ばれる10月が、出雲では“神在月(かみありつき)”と呼ばれる由縁。全国の神々が出雲に集い、翌年の縁を結ぶ会議“神議り(かみはかり)”を行うという云われを題材として、人々と神々、各地と出雲、そしてこの島国の根にある“ご縁”という価値観をアニメーションに描く本作。少女の名はカンナ。母を亡くし、大好きだった“走ること”と向き合えなくなった少女。そんな彼女のもとへ、一羽のうさぎ(シロ)と、一人の少年(夜叉)が現れ、出雲までの旅にカンナをいざなう。まわりはじめた神々の歯車。人々と神々の境界をまたぎ、出雲へ走る少女の旅がはじまる―。主人公・カンナ役を蒔田彩珠、神使の兎・シロ役を坂本真綾、⻤の少年・夜叉役を入野自由が演じる。

今回、第33回東京国際映画祭の日比谷会場オープニングイベントとして開催された本作『神在月のこども』スタートアップイベント。主題歌を担当したmiwaは「すごくドキドキしています」と興奮気味に挨拶し、さらに「こうして映画の主題歌をこんなに早いタイミングでお客さんの前で披露するのは、デビュー10周年にして初めて」とレコーディングしたばかりであることを明かした。

楽曲を担当することになった経緯について、昨年パリで開催されたジャパンエキスポでの原作者・四戸俊成とmiwaの出会いがあったといい、「たまたま私のステージを見てくださって」と四戸がmiwaのステージを見たことから話が始まったことを明かした。このときは「キャラクターの性格とか概要と線画があって。パリの時差もあって頭が回ってなくて・・・『ちょっとよくわからないのでスタッフの人に一度お話しいただいていいですか』と。そこで話していただいて」と振り返った。

イベントでは観客を前に、主題歌を生披露。miwaは目に涙を浮かべながら「こんなに暖かい拍手をいただいたのは久しぶりですごくうれしいです」と笑顔を見せた。また、この主題歌について「主人公カンナの気持ちを考えながら、一年を通してカンナの気持ちに寄り添えるように何度もやり取りをさせていただいた。このアニメーションに携わているすべての人に納得していただけるようなカンナの気持ちを代弁する主題歌にしたいと考えた」と語った。

イベントでは、主人公・カンナが目指す出雲を収める神・大国主役を神谷明、カンナの幼少期役を新津ちせが演じることが発表。また、カンナ役の蒔田彩珠からビデオメッセージが到着した。新津は「カンナの一生懸命走るところに注目してほしいです」とポイントを挙げ、miwahは「現在もアニメーション制作真っただ中。わあたしも音楽を完成に向けて最終仕上げというところです。一年かけた思いを共有できた、こういう作品はなかなかないなと思っていて、制作みんなの熱い思いがギュッと詰まっている作品です」と本作をアピールした。

【写真・文/編集部】

映画『神在月のこども』は2021年に公開!
出演:蒔田彩珠、坂本真綾、入野自由
配給:イオンエンターテイメント
©2021 映画「神在月のこども」製作御縁会

第33回東京国際映画祭は2020年10月31日(土)~11月9日(月)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催!
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