『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』の公開記念舞台挨拶が11月14日(土)に丸の内ピカデリーで行われ、綾野剛、北川景子、深川栄洋監督が登壇した。

2010年「さよならドビュッシー」で、このミステリーがすごい!大賞を受賞して作家デビューし、“どんでん返しの帝王”の異名を取り、数々のミステリー小説を世に送り出す作家・中山七里のクライム・サスペンス小説「ドクター・デスの遺産」を実写映画化した本作。主演に『新宿スワン』『楽園』など数多くの作品で幅広い役柄を演じ分けるカメレオン俳優・綾野剛。主人公の警視庁捜査一課の敏腕刑事・犬養隼人を演じる。共演には『謎解きはディナーのあとで』『スマホを落としただけなのに』などドラマ・映画・CMと多岐に渡り活躍する北川景子。綾野演じる犬養のバディである冷静沈着な女性刑事・高千穂明日香を演じる。

今回、観客を入れての舞台挨拶に臨んだ綾野、北川、深川監督の3人だが、満席となった会場を見渡し「こうやって立てていることが奇跡だと思っています。今日みなさんにお会いできたのは、みなさんの協力があってこそだと思っています。感謝申し上げます」と感慨深げに挨拶した綾野。北川も「やっぱりお客様の顔を見たくて、私たちは映画を一生懸命撮影しているんだと感じました」と挨拶した。

本作のタイトルにも含まれる“ドクター・デス”が何者なのか、誰が演じているのかは発表されていないが、その“ドクター・デス”について「硬骨さと酔狂さが混ざった圧倒的なやばさ」と表現した綾野。北川が「一瞬正しいことを言っているような人に見える」とコメントすると、綾野は「何と戦っているのか分からない、残酷なほど美しい瞬間があったりしますね」と返した。

また、北川は「(綾野演じる)犬養、(北川演じる)高千穂、ドクター・デス、3人きりの空間は異様な空間で、終わった後ドッと疲れる。暑い夏に撮っていたのでセットの中も暑いんですけど、ゾワゾワが止まらない。この世界の雰囲気をドクター・デス役の方が作ってくれた」と振り返った。

さらに、“ドクター・デス”のイントネーションについて話が及び、「2人とも違うことを言ってた」と明かす北川は「最後まで覚えられなかった」と振り返り、綾野は「現場で一番NG出すのこれだったんです」と“ドクター・デス”のイントネーションの難しさを明かし、笑いを誘った。

この日は、先日行われたイベントで“60%”という結果になった「No.1コンビ度チェック」のリベンジが行われ、5問の質問に全問同じ回答を披露した綾野と北川は見事リベンジに成功。そんな綾野は、北川との共演について「波長が合います。2回目の共演なんですけど、ずっと前から友人のような感覚。単純に楽なんです」とチームワークの良さをアピール。一方の北川は「今回、高千穂という役は犬養の相棒役だと思っていたので、まずは剛くんのお芝居を見て、自分がバランスを取れればと思ったのでずっと見てた」と明かし、これに綾野は「ずっと見てたし盗撮されてた(笑)」と、北川が綾野をとにかく観察していたことを明かした。

最後に北川は「どんなに成長していくかという2人の人間ドラマが見どころの大きな要素だと感じました。私たちの成長ぶりを映画の中で見ていただきたいです」、綾野は「みなさんにお会いして、(エンターテインメントは)不急ではあっても不要ではないんだと改めて教えてもらいました。また必ず会いましょう!」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』は全国で公開中!
監督:深川栄洋
出演:綾野剛、北川景子、岡田健史、前野朋哉、青山美郷、石黒賢
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2020「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会