『映画 えんとつ町のプペル』の完成披露試写会が12月13日(日)に都内で行われ、芦田愛菜、藤森慎吾、伊藤沙莉、宮根誠司、エンディング主題歌を担当したロザリーナ、製作総指揮・原作・脚本を担当した西野亮廣、廣田裕介監督が登壇した。

59万部(2020年12月現在)という驚異的な売り上げを記録している西野亮廣が監督を務めた絵本「えんとつ町のプペル」。緻密に表現された絵の世界観と、大人も泣ける物語の展開に絵本の人気はとどまることを知らず、世界中で人気を博している。絵本では描かれていない「えんとつ町の由来」や貨幣価値理論を背景に仕込み、新たに魅力的な登場人物も盛り込みながら、新しいエンターテインメント作品としてさらなるバージョンアップを仕掛けた。制作はハイクオリティな作品を世に送り続けるSTUDIO4℃が手がけ、個性豊かなキャラクターたちを楽しく切なく表現して壮大なプペルワールドを描き出す。

ゴミから生まれたプペル(CV:窪田正孝)と友達になる、星を信じた少年ルビッチの声を演じた芦田は「ルビッチが夢を追い続けることができたのはプエルの存在が大きかったんじゃないかなと思って、私もそんな友達を大切にしたいと思いましたし、友達にとってそんな自分でいられたらいいなと感じました」と挨拶。今回出席が叶わなかった窪田からはビデオメッセージが寄せられた。

本作は、STUDIO4℃がアニメーション制作を手掛けているが、芦田は「星空だったり、町の風景がきれいで、映画館で見たらきれいなんだろうなというのが最初に思いました」と笑顔でコメント。そんな本作におしゃべり鉱山泥棒スコップ役で参加する藤森は「準備もしてきたし、アフレコも完ぺきだった」と自画自賛して会場を沸かせたが、西野からは「役作りというか、あれまんま藤森なんです」とツッコミ。あて書きであることを明かすと、藤森は「僕が口が軽くて、ノリが軽いからピッタリだと、前の段階からお話をくださっていた」と振り返った。しかし、実際は「長いセリフが多くて・・・」と苦労があったことを明かす藤森だが、アフレコ時には後ろで見守る西野に対して「毎回ものすごい笑顔で迎えてくれるので、この人の気持ちに応えなければ」と思いがあったことを明かした。

本作でルビッチの元友達アントニオ役の声を担当した伊藤は「10歳の時に西野さんがレギュラー番組の収録をされていて、話しかけちゃったんです。そうしたら優しく対応してくださって、毎回会うたびに話しかけてくださった。遊んでくださったんです、廊下で。ずっと何かしらでご一緒させていただきたいというのがあったので、やっと叶ったという気持ち」と西野との出会いがあったことを明かした。

イベントでは、エンディング主題歌を担当するロザリーナが楽曲「えんとつ町のプペル」を生歌唱し、会場は大きな拍手に包まれた。最後に芦田は、自身が演じるルビッチのセリフを引用し、「できるって思うのも自分だけど、できないって諦めててしまうのも自分だから、とにかくチャレンジしてみようという意味なのかなと感じて、それがすごく大事だなと思います。私も一歩踏み出してみようかなという気持ちにさせられたので、この映画を見ていただいたみなさんにも、そんなふうに思っていただけたら嬉しいです」と本作をアピールした。

【写真・文/編集部】

『映画 えんとつ町のプペル』は2020年12月25日(金)より公開!
監督:廣田裕介
製作総指揮・原作・脚本:西野亮廣
声の出演:窪田正孝、芦田愛菜、立川志の輔、小池栄子、藤森慎吾、野間口徹、伊藤沙莉、宮根誠司、大平祥生(JO1)、飯尾和樹(ずん)、山内圭哉/國村隼
配給:東宝=吉本興業
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