ミュージカル『マイ・フェア・レディ』が11月に帝国劇場で上演されることが決定した。

ロンドンの下町の花売り娘が、言語学者のレッスンで、見違えるように麗しい貴婦人に変貌する――。オードリー・ヘップバーン主演の映画版でも広く親しまれている『マイ・フェア・レディ』。1963年、日本で初めて上演されたブロードウェイミュージカルとしても記録に残る本作だが、それから半世紀以上もの間、心躍る珠玉の名曲の数々とともに定期的に再演を重ね、日本ミュージカル史に燦然と輝いてきた。

日本初演50年周年を迎えた2013年、翻訳・訳詞・演出を手掛けるG2の手により演出等がリニューアルされ、クラシカルな英国の香りと華やかさはそのままに、個性豊かな登場人物たちの生き生きとした情感がより際立つ作品としてリボーン(再誕生)し、日生劇場他で上演され大好評をもって迎えられた。2018年には朝夏まなと&神田沙也加を主演に迎え、寺脇康文&別所哲也を相手役に東急シアターオーブほかで上演され、時代を超えて愛される不朽の名作として、その人気を証明してみせた。

そして今回、2009年以来となる12年ぶりに《ミュージカルの殿堂》帝国劇場にて上演されることが決定した。相島一之、今井清隆、春風ひとみ、伊東弘美、前田美波里など2018年公演の続投キャストに加え、フレディ役で前山剛久&寺西拓人が初参加、作品世界にフレッシュな彩を添える。

朝夏まなと(イライザ役(Wキャスト))コメント

帝劇コンサート(2020年8月上演の『THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE』)で、この作品の素晴らしさを改めて痛感し、今回は帝国劇場で上演できる嬉しさに声を上げました。宝塚歌劇団を退団して初めて出演させていただいた作品。あれから3 年を経て、どれだけ進化したイライザをお見せできるのか、また新たな挑戦です。皆様に楽しんでいただけるよう精一杯つとめます。是非ご覧ください!

神田沙也加(イライザ役(Wキャスト))コメント

愛する『マイ・フェア・レディ』で再びイライザ・ドゥーリトル役を演じさせていただくことになりました、神田沙也加です。もう1度イライザになれることはもちろんですが、この名作が12年ぶりに帝国劇場で上演されることが本当に嬉しいです。沢山のかたに愛され続けてきた作品の歴史を、今回は気負いすぎずに、楽しみながら軽やかに歌い演じられればと思います。ぜひ皆さまお運びください。どうぞ宜しくお願いいたします。

寺脇康文(ヒギンズ教授役(Wキャスト))コメント

G2さんとご一緒し、この作品に取り組ませていただいて早、4シーズン目となりました。これまでも素敵なイライザと一緒に、素敵な劇場で演じさせて頂きましたが、今回は帝国劇場です!こちらも素晴らしい劇場なので、今からとてもワクワクしております。今回3年ぶりにヒギンズ教授を演じさせて頂きますが、この3年間で培ったものをもって、また新たな気持ちで挑みます。そして、お相手が前回のペアとシャッフルで、神田沙也加さん。どのような《マイフェア》になるのか、共に化学反応を起こしたいと思っております。エンターテイメントで、皆様に、心の栄養を!是非是非、劇場にお越しくださいませ!

別所哲也(ヒギンズ教授役(Wキャスト))コメント

ヒギンズ教授にまた出会い、そして体現できることは光栄の極みです。数多くのミュージカルの中でも語り継がれ歌い継がれる作品は一握り。多くの諸先輩が演じ伝えてきたメッセージを、今の時代に時間を重ねてどのように表現するか。再演による再発見はエキサイティングに違いありません!言葉の持つチカラ、階級社会、本当の成熟した大人への成長、そして、愛の本質。劇場で皆さんと共にマジカルな旅が出来ること願っています。

相島一之(ピッカリング大佐役)コメント

「またピッカリング大佐を演じられる!」この一言に尽きます。『マイ・フェア・レディ』という誰もが知っている物語。前回その物語に参加させてもらい感じたのは、戯曲が抜群によくできていて、全ての登場人物がチャーミングで、一度聴いたら忘れられない程素晴らしいナンバー!だからこそ50年以上愛されているのか!という驚きでした。幕が降りる時に至福感に満たされます。何だか全てが可愛らしい。ピッカリングはそれを優しく見ている。イライザとヒギンズを見守る…幸せです!

今井清隆(ドゥーリトル役)コメント

日本ミュージカルの金字塔とも言うべきこの作品に、再び出演できる喜びを心から感謝しています!私の役どころは意外に歌って踊りまくる(動きまくる?)シーンが多いので、その為の体力作りは、シッカリしておかなければ成らないと思っております!前回公演から確実に3年、歳を重ねて居ますので、、、こんな状況の中ですが前回より成長したお芝居をお見せ出来るよう頑張りますので、どうぞ劇場にお運び下さいませ。

前山剛久(フレディ役(Wキャスト))コメント

この度、ミュージカル『マイ・フェア・レディ』にフレディ役で出演致します前山剛久です。まず、率直に今作に参加出来る事が心から嬉しいです!フレディが歌唱する「君が住む街」はボイストレーニングを始めた際、初めに練習した楽曲でした。そんな思い出深い曲を舞台上で歌える日が来るとは、とても感慨深いです!素晴らしいキャスト・スタッフの方々と共に良い舞台を作れるよう、精一杯努力しようと思います。皆様、是非お楽しみに!

寺西拓人(フレディ役(Wキャスト))コメント

今回、『マイ・フェア・レディ』に初めて出演させていただきます、寺西拓人です。言わずと知れた名作に自分が出演できることを心から嬉しく思います。こんなに素敵な作品を、素敵なキャストやスタッフの方々と共に作っていくことが、今からとても楽しみです。こんな世の中ですが、少しでも、観てくださったお客様にポジティブな感情を持って帰っていただけるよう真摯に取り組みたいと思っています!

春風ひとみ(ピアス夫人役)コメント

世界中で愛され続けているミュージカル『マイ・フェア・レディ』。名曲、名シーンの数々にミュージカルっていいなぁ、と心から思える大好きな作品です。この作品に再びピアス夫人役で参加出来る事、とても嬉しく思います。イライザ様、ヒギンズ様そして今回はフレディ様がWキャスト。皆様に振り回される日々が愛おしく待ち遠しくてならないピアスでございます(笑)体力バッチリで挑む覚悟です、よろしくお願い致します。

伊東弘美(アインスフォードヒル夫人役)コメント

震災から10年。この10年、世界はなんと騒がしいことか。演劇の世界にいる者は、あの時も、昨年も今年も、皆「存在理由」を考えさせられている。不要不急と言われたら言葉を失う。反論したいが『命』を前に、軽くは出来ない。考えて考えて、「当たり前が当たり前じゃない」と今さら気付く。毎回フレッシュに感謝できる自分でありたい。そして当たり前に少し肩の力を抜ける日常が来ることを祈りつつ、『マイ・フェア・レディ』の舞台に立つ。

前田美波里(ヒギンズの母役)コメント

かつてバレリーナであったオードリー・ヘップバーン好きだった私は、『マイ・フェア・レディ』を初めて映画で観た時にそのお転婆ぶりと美しさに圧倒され、これまで何回観た事でしょうか。日本でも舞台上演が決まり、江利チエミさんのイライザも観た覚えがあります。そんな大好きな名作に、“マザコン息子を持つ母”としてまた出演させて頂ける幸せ。イギリス貴族の知的でユーモア溢れる母親を今回も生きたいと胸を膨らませております。

ミュージカル『マイ・フェア・レディ』は2021年11月より帝国劇場で上演!