Hakubi


実在する映画館を舞台に様々な人間模様が描かれる心温まるヒューマンドラマ『浜の朝日の嘘つきどもと』の主題歌がHakubiの書き下ろし楽曲「栞」に決定した。

震災後の福島・南相馬に実在する映画館「朝日座」を舞台に、東京の映画配給会社に勤めていた福島県出身26歳の茂木莉子(本名:浜野あさひ)が、病に倒れた敬愛する恩師との約束を守るため閉館寸前の映画館の再建に向け奔走する本作。オリジナル脚本を執筆したタナダユキ監督が自らメガホンをとる。主人公・茂木莉子役には高畑充希。「朝日座」の支配人・森田保造役には落語家・柳家喬太郎。莉子の高校時代の恩師・田中茉莉子役には大久保佳代子。映画のアフターストーリーを描いたドラマが福島中央テレビ開局50周年記念作品として昨年10月30日に放送。ドラマでは竹原ピストルと高畑充希がW主演を務め、今後配信などが予定されている。

今回、本作の主題歌をHakubiが担当することが発表された。2017年の結成以降、瞬く間に注目を集め、全国の大型ロックフェスに出演し話題を呼んでいる京都発のスリーピースバンド「Hakubi」。今年メジャーデビューを控え、様々な映像作品でもタイアップが決定しているHakubiが、本作のために書き下ろした楽曲「栞」で映画初主題歌を担当する。

ドラマ「浜の朝日の噓つきどもと」の主題歌も担当したHakubi。ドラマ主題歌「アカツキ」では、思い通りにならなかった夢のその先で、しっかりとまた一歩踏み出していく主人公の覚悟を見事に表現。そして、本作の主題歌「栞」でも、高畑充希演じる茂木莉子と大久保佳代子演じる莉子の恩師・茉莉子先生の深い絆や、不器用ながらも前に進もうともがく莉子の強さを感じさせる楽曲になっている。

Hakubi・片桐(Vo./Gt.)コメント

あの頃、気がつけば何気なくそばにいてくれた人
今頃何をしているのだろうと思い浮かべ
ふいに会いたくなる“あの人”に感謝を伝えたくなる
優しくて温かいこの作品に
Hakubiの音楽で関われたことがとても嬉しいです。
今回書き下ろしをさせていただいた“栞”という曲は
暗い闇で膝を抱え込んでしまった自分を
何も言わずただ信じ続けてくれた“あの人”へ
道標となってくれた“あの人”へ
自分の両の足で立てるようになった今
手紙を書く様に書いた曲です。
皆さんにとっての“あの人”にも
届いてくれるといいなと思っています。

藤原努(プロデューサー)コメント

この映画の主題歌のお願いをHakubiさんにした時、ボーカルの片桐さんは、デビューを控えてのコロナ禍の中、心身ともにかなり追い詰められている状況だったと聞きました。そこからの彼女の言わば立ち直りのタイミングと映画館の再生を模索するこの映画のテーマが、一種共振する形でこの主題歌は生まれたのではないかという気がしています。
“栞”はさまざまな出来事や人生のターニングポイントの象徴。
おそらくHakubiさんたちにとっても映画『浜の朝日の嘘つきどもと』にとってもお互いにかけがえのない歌ができ上がったんじゃないかと思います。

映画『浜の朝日の嘘つきどもと』は2021年秋に全国で公開!
脚本・監督:タナダユキ
出演:高畑充希/柳家喬太郎/大久保佳代子、甲本雅裕、佐野弘樹、神尾佑/光石研/吉行和子
配給:ポニーキャニオン
©2021 映画『浜の朝日の嘘つきどもと』製作委員会