『サマーフィルムにのって』の大ヒット御礼舞台挨拶が8月29日(日)にグランドシネマサンシャイン 池袋で行われ、伊藤万理華、金子大地、松本壮史監督が登壇した。

時代劇を溺愛する女子高生ハダシ。所属する映画部ではキラキラ青春ラブストーリーの制作ばかりの状況に落胆するハダシの前に、理想とする武士役にぴったりな少年・凛太郎が現れる。彼との出会いに運命を感じたハダシは、親友のビート板とブルーハワイを巻き込み、自分の愛する時代劇の制作に乗り出すことに。個性豊かなスタッフを集め文化祭での上映を目指し、ひと夏の映画作りに熱中するハダシ組。しかし、実は凛太郎はタイムトラベルしてきた未来人だった―。主人公・女子高生監督ハダシ役には2017年に乃木坂46を卒業し、現在は映画をはじめドラマや舞台など活躍の場を広げ女優として開花しつつある伊藤万理華。未来から来た少年凛太郎役には金子大地。ハダシの仲良しトリオであるビート板とブルーハワイ役にはそれぞれ河合優実、祷キララ。監督は松本壮史が務める。

8月6日(金)に公開された本作だが、周囲からの反響を聞かれた主演の伊藤は「あんまり連絡が来てないんですよ…。(舞台挨拶で)言ってもらえるのを聞いたり、監督とお話したりとかで評判を聞いて、自分が力を尽くしてやった作品がお客さんの前に届いてると思うと嬉しい」と明かしつつ、「最初に上映された東京国際映画祭にお母さんが来てくれて。劇場にもお母さんのお友達を連れて一緒に見に行っているらしくて、珍しいので気に入ってくれてるのかなと思います」と家族の反応を喜んだ。

本作のプロモーションでは、ビート板の河合優実とブルーハワイ役の祷キララとの仲の良さをうかがわせる伊藤だが、実際に劇中と同じような仲の良さだと言い、「(撮影現場の近くに)銭湯があって、撮影が3人とも終わるタイミングが一緒だったから行ったんです。行ったら湯舟が熱すぎて、3人で全裸で湯舟の周りを」と明かし、さらに「どうしも疲れを取りたいし、入りたいから、水を桶に足して、3人で順番にかけあいながら熱湯風呂に入るという。どうしても言いたくて、それくらい裸の付き合いです」と振り返った。

さらに、撮影後もプロモーションなどで会うと「久しぶりに会っても、3人の空気感が『サマーフィルム』の当時と全然変わらなくて。映画で出会った2人だけど、これからもかけがえのない存在だし、お2人のことを女優さんとして尊敬してるし、ファンとしても応援してる」と笑顔で語った。

一方で、ダディボーイ役の板橋駿谷と仲が良かったという金子は「すっごいラブラブでしたね」とコメントすると、伊藤が「撮影中に、ほぼ毎日2人はホテルで会っていて…」と明かすと、これに「雨が降ってたら2人で一本の傘に入ったり、傍から見たらできてるんじゃないかと(笑)」と笑いながら返す金子は「今もすごい仲いいです」と明かした。

「愛にあふれた現場だったし、みんながこの作品のことを大好きに思ってると伝わったから、めっちゃいいチームじゃんって」と思いが溢れる伊藤は「湧き出てくる思い出が、お仕事、演技というのもあるけど、それ以上の学生時代の“楽しかったな”、“あの頃に戻りたいな”とか、それくらいの気持ちにさせる。お客さんも楽しかった瞬間を思い出すだろうなと思って、それが自然に出てくる映画って素晴らしいと思った」と感慨深げに振り返り、「未来に、伊藤万理華としては『サマーフィルムにのって』を残したいし、ハダシとしては武士の精神を残したいという2つの状態があって、それに向かって走り切ったなと。かけがえのない時間です」と語った。

また、金子も「本当に楽しかったんです」と改めて振り返り、「みんな本気で闘ってたし、ちゃんと闘ったからこそ振り返って楽しい思い出が出てくるんだろうなと思った。これからも映画作り、闘おうと思いました」とコメントした。

【写真・文/編集部】

映画『サマーフィルムにのって』は全国で公開中!
監督:松本壮史
出演:伊藤万理華、金子大地、河合優実、祷キララ、小日向星一、池田永吉、篠田諒、甲田まひる、ゆうたろう 篠原悠伸、板橋駿谷
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2021「サマーフィルムにのって」製作委員会