フランス・イタリア合作アニメーション映画『シチリアを征服したクマ王国の物語』の本編映像が解禁された。

⾼くそびえる⼭で静かに暮らしていたクマたち。ある⽇クマの王レオンスの息⼦・トニオがハンターに誘拐される。厳しい冬の飢えと寒さにたまりかねていた彼らは⼭を降りることにした。残忍な⼤公や化け猫、⼈⾷い⻤、幽霊、魔法使い――⾏⼿を阻む難敵を乗り越え、⼈間の住む平地を⽬指すが…⾯⽩く、やがて悲しいクマ王国の物語。

今回、日本語吹き替え版で3役を演じ分けた伊藤沙莉の本編映像が解禁された。映像で伊藤が演じるのは、クマ王国の王様レオンスの最愛の息子・トニオ、柄本佑とタッグを組んだ語り部の少女・アルメリーナ、そしてクマ王国の物語の中で破滅へと突き進む者たちの過ちや弱さを嗅ぎ分ける聡明で勇敢な女性・アルメリーナ。キャラクターが全く違う3役を見事に演じ分けている。

子トニオ


緑豊かな自然に囲まれた山の中で幸せに暮らすレオンスと子トニオ。天真爛漫な子トニオに、レオンスはクマの本能である魚取りを教える、親子水入らずの日々があった―。

語り部・アルメリーナ


イタリア中を旅しながら物語を語り継ぐジェデオンとその弟子のアルメリーナ。洞窟で出会った巨大な老クマに「食べられる!」と震えていた二人だったが、時間稼ぎをしようと自分たちの武器である“ものがたり”を老クマに披露し始める。安定感のあるジェデオンとにぎやかに合いの手を入れるアルメリーナ。そして物語の幕が開く。

劇中・アルメリーナ


シチリアはレオンス王のもと、人間とクマが暮らす世になっていたが、クマびいきに不満を募らせる人間や、自分たちのアイデンティティを忘れ人間の堕落に染まっていくクマたちなど次
第に歪みが生じ始めていた。ある日魔術師の杖が盗まれ、探しに行くトニオ(CV:寺島惇太)とアルメリーナ。そこにはクマたちがカジノや酒に溺れる姿があった。トニオまでもそれに染まってしまい、アルメリーナは憤慨。ひとりでシチリアに蔓延する悪徳に立ち向かおうとする。

実写の他にもナレーションやアニメ声優としても高い評価を得る伊藤沙莉。今回は驚きの年齢も性別も違うキャラクター3役演じ分けとなった。明確なセリフが少ない一方で笑い声や息遣いで子トニオの天真爛漫な性格を表現。また語り部・アルメリーナを演じるときには、ジェデオンを演じた柄本佑と呼吸を合わせ、前に出たりひいたり、物語をより盛り上げて見るものの期待感を煽る。そして劇中のアルメリーナは堕落へ向かうクマたちの抑止力ともなる芯の強い女性。そして他の2役とは違う大人の女性だ。トニオを叱りつけるセリフには説得力と迫力が込められている。セリフだけではない細やかに作り上げられた演技でキャラクターのニュアンスまで表現し、まさにカメレオン女優としての本領を発揮している。

本編映像

映画『シチリアを征服したクマ王国の物語』は2022年1月14日(金)より新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開!
監督・グラフィックデザイン:ロレンツォ・マトッティ
配給:ミラクルヴォイス
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