心揺るがす衝撃のヒューマン・ミステリー『護られなかった者たちへ』のメイキング映像が解禁された。

作家・中山七里の傑作小説を映画化した本作。全身を縛られたまま“餓死”させられるという、異様な手口の連続殺人事件が発生。捜査線上に浮かび上がったのは、過去に起こした事件で服役し、出所したばかりの利根。刑事の笘篠は利根を追い詰めるが、決定的な証拠がつかめないまま第三の事件が起きようとしていた―。なぜ、被害者はこのような無残な殺され方をしたのか?利根の過去に何があったのか?さまざまな想いが交錯する中、やがて事件の裏に隠された、切なくも衝撃の真実が明らかになっていく―。主人公・利根役に佐藤健、彼を追う刑事・笘篠役を阿部寛が演じるほか、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、林遣都ら豪華演技派キャストが集結。

今回解禁されたメイキング映像は、佐藤演じる利根が、福祉保健事務所で働く三雲(永山)と城之内(緒形)の元へ行き、三雲に掴みかかる緊迫のシーンの裏側。利根は、起きてしまったある事件に対して怒りを抑えられず、事件の原因だと考えている三雲と城之内の元へ向かい感情のままに掴みかかっていく…。

映像には、時折笑顔を見せながらも、この後のシーンで叩くことになる車窓の強度を確認し、細かな演出についてじっくりと話し合う佐藤と監督の姿が映し出されている。画面は変わり、利根が三雲に掴みかかるシーン。「(利根は、三雲から)引き剥がされて後ろに下がる方がいい」と、永山・緒形を含む3人の動きについて、自ら提案する佐藤。“利根”という役として、彼の怒りをどう表現・体現するのか、突き詰める佐藤健のこだわりが垣間見えるメイキング映像となっている。

佐藤自身も、このシーンは最も思い入れが強かったと話しており、「理不尽なことに対する怒りややるせなさを、作品を通して観客の方に共感してもらうことが今回の使命と思っていました。このシーンは台本を読んだ時点で大切なシーンだと思い、監督にも何回も確認し、瑛太さんにも何回も付き合っていただきました」と、核となる今回の場面について語る。現場でも、「本番!」のかけ声がかかるずっと前から怒りでワナワナと震えていた佐藤。その集中力や本気度に、撮影スタッフも一目置く場面だ。

メイキング映像

映画『護られなかった者たちへ』は全国で公開中!
監督:瀬々敬久
出演:佐藤健、阿部寛、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、林遣都、永山瑛太、緒形直人
配給:松竹
©2021映画「護られなかった者たちへ」製作委員会