『ウエスト・サイド・ストーリー』のワールドプレミアイベントが11月29日[現地時間]に米ニューヨークで行われ、スティーブン・スピルバーグ監督をはじめ、アンセル・エルゴートらキャスト陣が登場した。

物語の舞台は1950年代のニューヨーク──マンハッタンのウエスト・サイドには、夢や成功、そして自由を求める多くの移民たちがいた。しかし、差別や偏見による社会への不満を抱えた若者たちは、やがて仲間と集団を作り激しく敵対し合っていく。ある日、ジェッツと呼ばれるチームの元リーダーのトニーは、対立するシャークスのリーダーの妹マリアと出会い、一瞬で惹かれあう。ふたりの禁断の恋が、多くの人々の運命を変えていくことも知らずに…。

物語の舞台にもなった聖地ニューヨーク・ウエストサイドで開催されたワールドプレミアには、アンセル・エルゴート(トニー役)、レイチェル・ゼグラー(マリア役)、アリアナ・デボーズ(アニータ役)、デヴィット・アルヴァレス(ベルナルド役)、マイク・ファイスト(リフ役)、リタ・モレノ(バレンティーナ役)、スティーブン・スピルバーグ監督らが参加した。

本プレミアは11月26日に逝去したミュージカル界の巨匠スティーブン・ソンドハイム氏に哀悼の意を表したワールドプレミアとなった。ソンドハイム氏は1957年に初演を迎えたミュージカル「ウエスト・サイド物語」で作詞を務め、60年以上経た本作の音楽面でも欠かせない存在であった。ソンドハイム氏は完成した本作『ウエスト・サイド・ストーリー』を既に鑑賞しており、「素晴らしい作品でした。本当に幸せな時間を過ごせますので是非皆様劇場に足を運んでください。全体に輝きとエネルギーがあり、新鮮に感じられます。スティーブン・スピルバーグ監督と脚本を担当したトニー・クシュナーは本当に作品を完璧に仕上げてくれました」と本作への言葉を残している。

スピルバーグ監督はソンドハイム氏の訃報に対し、「ソンドハイムは、アメリカで最も偉大なソングライターの一人であり、天才的な作詞家・作曲家であり、これまでも最も輝かしいミュージカルドラマをいくつも生み出した、アメリカ文化における偉大な人物です。彼がいなくなるのはとても寂しいですが、彼は私たちに、愛することがどれほど偉大で必要なことなのかを教えてくれる作品群を残してくれましたし、これからも教えてくれるでしょう」とコメントを発表している。

ウエスト・サイドの街並みをイメージしたレンガ調の壁と、劇中でトニーとマリアが名曲「Tonight」を披露する非常階段が設置され、本作の世界観が演出された会場に豪華キャスト&スタッフが続々とレッドカーペットに集結。本作を自身の手で映画化することを願ってきたスピルバーグ監督は「これは僕が生涯ずっとやりたいことだったんだ。何十年間にも渡って、人々が愛し続けてきたこの楽曲を、僕たちの映画でも気に入ってくれるといいなと願っているよ」と熱い想いを語った。トニー役のアンセルは本作の見どころについて「『Tonight』を歌うところさ!あのシーンが僕は大好きなんだ。レイチェルの歌声は本当に信じられないほど素晴らしい」と語り、レイチェルを絶賛。さらに日本が大好きだということで「こんにちは!アンセル・エルゴートです。トニー役です。『ウエスト・サイド・ストーリー』間もなく公開されます。ぜひ観てください」と流ちょうな日本語でファンへのコメントを語った。

マリア役のレイチェルはゴージャスなベージュのドレス姿で登場し、「ミュージカルは私にとってとても重要なの。スティーブン・ソンドハイムがミュージカルの素晴らしさを教えてくれました」と、ソンドハイム氏との思い出を語った。その他にも、61年版『ウエスト・サイド物語』にも出演し、本作ではバレンティーナ役で舞い戻ってきたリタ・モレノ、プエルトリコ系移民の〈シャークス〉のリーダーを演じたベルナルド役のデヴィット・アルヴァレス、ベルナルドの恋人アニータ役のアリアナ・デボーズ、ポーランド系移民の〈ジェッツ〉のリーダーとなるリフ役のマイク・ファイストなど豪華キャスト陣が登場し、聖地となるニューヨークで〈伝説のミュージカル〉に相応しい大盛況のプレミアイベントとなった。

『ウエスト・サイド・ストーリー』は2022年2月11日(金・祝)より全国で公開!
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デ・ボーズ、マイク・フェイスト、デビット・アルバレズ、リタ・モレノ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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