井ノ原快彦


池井戸潤原作『連続ドラマW シャイロックの子供たち』の主演に井ノ原快彦が決定した。

ベストセラー作家・池井戸潤原作、累計発行部数50万部突破の「シャイロックの子供たち」(文春文庫)を連続ドラマ化。池井戸潤が「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」と明言し、作家人生の転機として位置付けてきた本作。タイトルの「シャイロック」とは、シェイクスピアの戯曲『ヴェニスの商人』に登場する、強欲な金貸しのこと。本作は、銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮らすことの幸福と困難さを鮮烈に描いた傑作群像劇だ。

WOWOWでは、池井戸作品がまだ連続ドラマ化されていなかった2009年に『連続ドラマW 空飛ぶタイヤ』(09年/全5話)を映像化し、その年のドラマ賞を席巻した。それ以来、『連続ドラマW 下町ロケット』(11年/全5話)、『連続ドラマW 株価暴落』(14年/全5話) 、『連続ドラマW アキラとあきら』(17年/全9話)、『連続ドラマW 鉄の骨』(20年/全5話)など、数々の池井戸潤原作ドラマを世に送り出してきた。(※いずれもWOWOWオンデマンドにて全話アーカイブ配信中)。監督は鈴木浩介、脚本は前川洋一が務め、『連続ドラマW アキラとあきら』『連続ドラマW 鉄の骨』に続いて再び池井戸作品でタッグを組む。

この度、主演に井ノ原快彦が決定。人気ドラマシリーズ『特捜9』(EX系)をはじめ俳優としても活躍を続ける井ノ原だが、池井戸潤作品への出演およびWOWOWの連続ドラマWへの出演は本作が初となる。井ノ原が演じる西木雅博は、出世コースを外れるが部下からの信頼が厚い銀行員。ある日、東京第一銀行 長原支店内で100万円の現金紛失事件が発生する。西木は自らの部下である女性行員が疑われると、真犯人を密かに追い始める。しかし、事件を追っていたはずの西木が突然、失踪してしまう。現金紛失事件と西木の失踪。2つの謎と長原支店の行員たちの物語が交錯していく。やがて現金紛失事件の裏に隠された 「不正」 が明らかに。果たして、西木が失踪した驚きの真相とは……。

井ノ原快彦(主演・西木雅博役)コメント

この度「連続ドラマW シャイロックの子供たち」に主演させていただくことになりました。
西木雅博役の井ノ原快彦です。
以前から、池井戸潤さんの作品に興味を抱いておりましたので、非常にテンションが上がっております。
また、池井戸さんの作品に主演することの重みを感じております。
そして、西木という男が作品の中でどう輝いていくのか、今からワクワクしています。
銀行が舞台のお話です。人間の欲、愛憎渦巻く中、西木という男がどう立ち回っていくのか。
僕は脚本を読んだ時、とにかく読む手が止まりませんでした。
脚本を読んで、すぐにもう一度読んで、次に声に出して最終回まであっという間にやり終えてしまったくらい
とにかくのめり込みました。
いろいろ大変な世の中ではありますが、エンターテイメントとして素晴らしい作品です。
そして、僕が演じる西木という役は緊張感の中にも、ふわっとしたあたたかさのある人だと思います。
安心して「シャイロックの子供たち」の沼にハマってください。
どうぞご期待ください!

池井戸潤(原作者)コメント

『シャイロックの子供たち』は、私の作品中、もっとも映像化が難しいだろう一冊です。
果たしてこの事件の真相とはいかなるものなのか? 挑む謎は同じでも、その真相は手がける映像クリエイターが自らの手で解き明かすしかない――そんな小説です。果たしてWOWOWのこのドラマでは、どんな真相を用意されているのでしょう。
主演の井ノ原快彦さんが難役である西木をどう演じるのか、いまから楽しみでなりません。

『連続ドラマW シャイロックの子供たち』は2022年10月よりWOWOWで放送・配信開始!
監督:鈴木浩介
出演:井ノ原快彦