『ALIVEHOON アライブフーン』公開記念舞台挨拶にキャスト・監督が登壇

『ALIVEHOON アライブフーン』の公開記念舞台挨拶が6月11日（土）にユナイテッド・シネマアクアシティお台場で行われ、野村周平、吉川愛、青柳翔、福山翔大、土屋圭市、下山天監督が登壇した。

本作は、eスポーツ日本一のレーサーが、リアルドリフトの頂点を目指すというオリジナルストーリー。大地を揺さぶるエンジン音、猛烈な白煙、車輪をスライドさせながらコーナーを抜ける超絶ドライビングテクニックと全世界の度肝を抜いたアクロバティック&ダイナミックな競技──その魅力のすべてに迫る最高峰のドリフトエンターテイメントである本作の主演には野村周平、さらに吉川愛、陣内孝則、青柳翔、福山翔大らが共演。『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』でもテクニカル・アドバイザーを務めたドリフトキング・土屋圭市が監修する。監督・下山天が企画構想に3年を費やし、世界トップレーサーたちの実走出演でCGゼロの大迫力のリアルドリフトを描く。

主演の野村は冒頭で「この映画は（撮影が行われた）福島の方々もそうですし、いろいろな人々の協力、自動車メーカー、チューニングメーカーの助けがないとできない映画でした。仲間で作り上げていったものが、羽ばたいていくのはうれしいと」と、多くの関係者に向けて感謝の気持ちを伝えた。

劇中ではCGを使わない、実写のリアルな撮影が話題となっている本作だが「車を一切触ったことがないんですけど、一から丁寧に教えてくださって。初めて（久保川）澄花さんの隣に乗らせていただいて、すごく感動して。こんなに難しいことを簡単にやってのけるじゃないですか。こんな世界があるんだと思いました」と振り返った吉川だが、ドリフトを体験する前から「全く怖くなくて、ジェットコースターに乗る感覚。ワクワクとしながら待ってました」と撮影時の様子を明かした。そんな吉川の佇まいには、野村も「乗り終わった後も『また乗りたい』というテンションで、心強かった」と語った。

「単純にすごいなと思ったんですけど、すごく軽くやられる。アクシデントがあっても『全然大丈夫』と、ドライバーさんが自ら直して。メカニックさんとかスタッフさんがみんなが協力して盛り上げてると伝わってきた」という青柳。続く福山も、ドキュメンタリーのような撮影現場だったという本作に「（カメラが）二十何台ですよね。そんな現場に入れることはないですし、本当に贅沢だと思って撮影をしていました」と感慨深げに振り返った。

イベントの終盤では下山監督から「世界各国から多数のオファーを受けまして、続々と配給が決定しています。劇場公開です。この夏はシンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、ブルネイ、カンボジア、ベトナム、ラオス、ミャンマー、この10か国で公開が決定しており、夏休み映画の目玉作品として公開されます」と発表、さらに秋の公開に向けて北米などの配給会社と交渉が進められているという。

これに野村は「日本のカルチャーが世界に発信されるのはうれしいです。アジアを制して、その後ヨーロッパ、アメリカはドリフト大好きですから。そこで公開しないと『ちゃんとやってるぜ』と証明できないのでうれしいです。あと僕が海外に映像で飛んでいくということは…」と夢を膨らませつつも、「（劇場公開は）なかなかないので。しかも日本の文化であるものが映画館で全世界で発信できるのはうれしい」と喜びを表現し、吉川も「まさか自分が出演した映画が世界のスクリーンで公開していただけるなんてうれしいしありがたいことだと思いました。（観客の反応が）楽しみです」と笑顔。青柳は「マイルは結構たまってるので、ホテル代だけ出してくれればどこにでも行くんで」とコメントし、会場は笑いに包まれた。

また、土屋も「世界で見てくれると信じてリアルにこだわりました。世界の人が見て、ドライバーも一流ドライバー、車も実写を使ってる。世界の車好きのみなさんに喜んでもらえると思います」と喜んだ。

最後に野村は「車好きの人だったら今すぐ走りに行こうかなというテンションになれる映画だと思います。車好きでない方も楽しめるアトラクションのような映画です。煙が体験できるくらいすごいですし、リアルに走っているプロの方のおかげですし、場所を貸していただいた福島の方々のおかげでもあります。そういう映画の主役をやらせていただいたことを心から誇りに思います」とメッセージを送り、「世界に行けるということで、これから世界用に名前を変えようかなと思います。もっとポップな感じに。考えておきます」と笑いを誘った。

【写真・文／編集部】