『PLAN 75』の公開記念舞台挨拶が6月18日(土)に新宿ピカデリーで行われ、倍賞千恵子、磯村勇斗、ステファニー・アリアン、早川千絵監督が登壇した。

本作はオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一篇『PLAN75』を新たに構築、キャストを一新した早川千絵監督のオリジナル脚本による自身初の長編映画。超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度<プラン75>が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描いた衝撃作年齢による命の線引きというセンセーショナルなモチーフを打ち出しつつ、細やかな演出で、この世界を懸命に生きる人々を丁寧に描く。主人公・角谷ミチを倍賞千恵子、共演には磯村勇斗、たかお鷹、河合優実らが共演する。

前日の17日(金)に公開された本作だが、フランスをはじめとした各国での上映が決まったことに「ビックリしています。すごく嬉しく思っています」と笑顔の倍賞。磯村も「日本作品が、こういうテーマ性を持っていながらも海外に届くのはありがたいこと。こういう作品がどんどん増えていけば」と喜びを見せた。

先月行われたカンヌ国際映画祭で上映された際に、現地を訪れていた早川監督は「反響が大きくて、いろいろな国の方から感想をいただいた。この映画の力を感じていた」と現地での反応を振り返った。

本作の脚本を読んだ際に、劇中で描かれる制度について“ひどい”と思ったというが、「読んでいくうちに(物語に)惹かれていった」と振り返った。そして、「(監督と)いろんなお話をしていくうちに分かってきた。ひどいということよりも角谷ミチさんの生き方に惹かれていった」と明かす賠償は、自身が演じた役が「いただいた命を大切にしたい」と感じたという。

磯村は「現場に生まれるものをどう自分が感じるかを大切にしようと思いました」といい、早川監督とは「シーンごとにここのヒロムの気持ちはどんな感じかなとお話した」とコミュニケーションを取りながら役を作り上げて行ったことを明かした。

フォトセッションの前には、今月29日に81歳の誕生日を迎える倍賞に、早川監督からサプライズで花束が贈られると、驚きながらも「これからも精進してまいります」と笑みを浮かべていた。

最後に早川監督は「たくさん余白のある映画だと思います。自由に受け止めていただいて、一緒に見た方とお話していただけたらと思います」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

『PLAN 75』は全国で公開中!
脚本・監督:早川千絵
出演:倍賞千恵子、磯村勇斗、たかお鷹、河合優実、ステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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