倍賞千恵子主演映画『PLAN 75』の本編映像が解禁された。

本作はオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一篇『PLAN75』を新たに構築、キャストを一新した早川千絵監督のオリジナル脚本による自身初の長編映画。超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度<プラン75>が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描いた衝撃作年齢による命の線引きというセンセーショナルなモチーフを打ち出しつつ、細やかな演出で、この世界を懸命に生きる人々を丁寧に描く。主人公・角谷ミチを倍賞千恵子、共演には磯村勇斗、たかお鷹、河合優実らが共演する。

今回、主演・倍賞千恵子の誕生日である6月29日を前に、劇中で倍賞が演じる角谷ミチのカラオケシーンの本編映像が解禁された。映像は、倍賞千恵子さん演じる角谷ミチが、職場の同僚である友人たちとカラオケに興ずるシーン。ミチの十八番は「林檎の樹の下で」。劇中ではこの歌が印象的に使われている。「林檎の樹の下で」は、もとはアメリカの楽曲で、日本では1937年にディック・ミネが日本語訳で歌ったことで一躍有名に。その後、度々カバーされ、周防正行監督の映画『シコふんじゃった。』(1992)のエンディングやドラマ、CMでも使用されてきた。

早川千絵監督はこの曲を選んだ理由を「もともと好きな曲、“また明日も会いましょう”という歌詞が生きることを物語っていて、映画ともリンクしていると思った」と語っている。倍賞さん自身はこの場面の撮影を振り返り、「早川監督からは、あえて下手に歌ってください、とリクエストを受けた。それが難しかった」と語っている。倍賞さんの美しい歌声と、そしてミチの隣で軽快なリズムをとる大方斐紗子さん演じる稲子にも注目だ。

なお、6月25日(土)には倍賞千恵子のバースデーコンサートが開催され、そこでは「林檎の樹の下で」も初披露される予定。詳細は倍賞千恵子の 公式サイトにて。

本編映像

『PLAN 75』は全国で公開中!
脚本・監督:早川千絵
出演:倍賞千恵子、磯村勇斗、たかお鷹、河合優実、ステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美
配給:ハピネットファントム・スタジオ
© 2022『PLAN 75』製作委員会 / Urban Factory / Fusee